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よろづ天道まかせで

2010-01-01から1年間の記事一覧

本業

「夫れ国土を経営し物産を開拓し、境内を豊富にして万民を済救するは、人君上天に事(つかえ)るの本業なり、・・・ (『経済要録』) いつの時代も為政者は経済を開発し、人々を救済するものであってほしいが、本業、おろそかになっていはしませんか。

養育料

「・・・土石類十七種、生植類二十種、活物類十五種、三類都合五十二種は、世界の人民を蕃息せしむるの養育料の設に、皇天より八百万神を役使して化育し給へる所なり、故に能く上帝の神意を奉り、水陸両箇の無尽蔵を開て、万物を多く採出し、世界を豊饒にし…

諸件の手当悉十分に

「蓋(けだし)国を富すと云ふは、其境内人民の食物衣類を豊饒にし、武器兵法を精鋭にして、万一飢饉・外寇不慮なる変事起り、仮令五年も十年も耕作すること能はずと雖も、諸件の手当悉十分に全備して、少しも窘蹙ることの無きを云へることにして・・・ (『…

溯囘(そかい)に倒反(ひつくりかへ)す

「此れを挽囘(ばんかい)して富国と為さんことを欲せば、其衰微を招致したる病原を熟察して、此れを溯囘(そかい)に倒反(ひつくりかへ)すより外に施術あること無き耳、・・・」 (『経済要録』) 我がジャパンはいまや衰退途上国であるらしい。憂うべき…

米ナキトキハ

「アゝ金銀ハ食スベカラズ。多キニ賎(いや)シク、少キニ貴(たつ)トキハ、理ノ当然ナリ。金銀山ノゴトクニ積ムトイヘドモ、米ナキトキハイカヾセン。」 (『夢の代』) 世界的に食料価格が高騰しているようだ。金銀の価も需給で決まるにすぎないが、いか…

官治組織

下記の『農村自救論』中の一文を見るに、我が国の変わらぬ宿痾は官治組織と思わざるをえないか。 「凡(およ)そ国の組織は、養ふものと養はるゝものとの二つより成立(なりた)つて居る、大は文武百官より、吏員公人、都(すべ)て皆民衆より養はれ、小は老…

弁(わきま)フレバ

『自然真営道』にこうあった。 「喜(き)・怒(ど)・哀(あい)・楽(らく)・愛(あい)・悪(お)・欲(よく)・恐(きょう)ノ八情モ、又只一連ニシテ、二情ニ非ズ。喜情先ダテバ、七情中チニ具ハリ、八情互(たがい)ニ然リ。故ニ喜ビモ妨(さまた)ゲ…

人世運歩の理

お盆は新暦でする地域に暮らしているので、お盆休みは無関係ともいえるが、世の中がなかば止まっているので、かっこうの夏休みである。普段なかなか会えぬ人とも会う機会がある。茶菓など楽しみ、話がはずむ。あそこのなんとかという菓子はうまい、どこそこ…

勢権慾万能

権藤成卿は「商工保護と議会腐敗」の一文を下記のように始めているが、今日に至るもこれは変わらんのだろうな。 「明治政府は勢権慾万能の官僚によつて、ともかくも其制度が立てられた。」

理を以ておしあてに定むる

宣長の弟子、服部中庸は『三大考』でこう言っていたそうな。 「近き代になりて、遙に西なる国々の人どもは、海路を心にまかせて、あまねく廻りありくによりて、此大地のありかたを、よく見究めて、地は円にして、虚空(そら)に浮べるを、日月は其ノ上下へ廻…

鶏鳴きて起き

「毎旦鶏鳴きて起き、澄心黙坐すること一晌(いつしょう)、自から夜気(やき)の存否如何を察し、然る後に褥(しとね)を出でて盥嗽(かんそう)し、・・・ (『言志後録』) 夏でもあり、朝型人間に変わろうと思い、早寝し早朝起きる習慣を作り始めた。近…

至誠と実行

「我が道は至誠と実行のみ。故に鳥獣虫魚草木にも皆及ぼすべし、況や人におけるをや。・・・凡世の中は智あるも学あるも、至誠と実行とにあらざれば事は成らぬ物と知るべし。 (『夜話』) 至誠も実行もともに難しいものだが、事をなすには不可欠か。至誠に…

人倫之大道

「神代の昔豊葦原を安国となし給ひしより今日に至るまで一同致相続来り候人倫之大道此道盛なる時は富ミ此道衰ふる時は窮す能く力を尽せは天地の感応目前に顕れ米麦雑穀湧出金銀財宝集り来て其家を照し食ふも飲むも着るも子孫永久安楽自在なり此道に依らすし…

頼母しからぬ

「又爰に無禄之者あり 壱石を与ふれは十石を願ひ 十石を与ふれば百石を願ひ 百石を与ふれは千石を願ひ 終に驕奢に流れ借財生し 元の如く困窮難渋に陥り歎ケ敷事に候 元来我身を不労して財宝を受得る所行は惣して頼母しからぬ事に候 (「下新田村小八家政取直…

かへりて益なく

「・・・いかさま学に志すほどの人は、昨日の我にはまさりぬべし。しかれども学流によりて、人品にはかへりて益なく、人にたかぶりにくまるゝばかりなるも有之体に候。・・・ (『集義和書』) 世の中にはガクのある人が「学識経験者」とかいうなんだかわか…

第一ノ枢要

「・・・西国ヨリ出(いず)ル産物ノ利、半(ナカバ)ハ都会ニテ削ラル。都会ニハ金銭アマリテ西国ハ足ラズ。シカレバ都会市井ノ民ヲ虐ゲテ、農民ヲ引立(ひきたて)テ耕作ヲスヽムル政事ヲスルヲ、第一ノ枢要トス。・・・ (『夢の代』経済第六) 地方から…

生業ヲトゲ得ズ

「・・・近世昇平(しようへい)ノ弊(ツイヘ)、驕奢ニシテ生業ヲトゲ得ズ。・・・ (『夢の代』経済第六) たしかに平和の時はその弊害として人は奢りぜいたくとなり、生業がおろそかになる事例を見るか。

アシクナルハ勢

「・・・捨(すて)ヲク時ハ一日一日ト流レテアシクナルハ勢ナリ。コレヲ長ゼシメザルヤウニ引戻スニアルベシ。コノ処ニ心付(こころづか)ズシテソノ日ヲオクリニ政ヲスル人、路ニ当(あた)ルトキハ、イカントモスベカラズ、歎ズベキ哉(かな)。 (『夢の…

自由スギタルコト

「・・・今世(きんせい)ハ米穀多キ国アリ。布帛(ふはく)ヲ織出ス国アリ。紙ヲスキ木ヲ伐リ、スベテ諸産物一種二種ヲ多ク持テ、他ノ諸物ハ国ニテ作ラズ、必(かならず)都会(トクハイ)ヘ出シテ、ツマル処ハ諸物ト交易シテ国用ヲ達スル也。ソレニテモ足…

省察斟酌シテ

履軒(りけん)先生曰、「十万石ノ国ニハ農三万家アルベシ。ソノ人数ハ十万人アルベシ。国君ヨリ大夫(たいふ)・士ソノ余工商ニ至ルマデ、浮食(ふしょく)スル人二万人アルベシ。十万人ノ民、五万ハ耕スベシ。五万ハ織(おる)ベシ。十万人ノ税ヲ以テ二万…

慎専要之事

「不知々々奢つよく相成次第致困窮 夫よりして諸事様々害起り 田畑家其身をも失ひ候様に成行可歎事に候 如斯御治世安楽に可暮処をも不存候様相成 勿体なき事に候 其元は奢よりの事故 常々慎(ミ)専要之事 (「勤方住居窺書」) 知らず知らずぜいたくになって…

学ぶべくして

「人は皆な学ぶべくして、能、不能はなきなり。」 (『言志後録』) この言葉は好きなもののひとつ。ここで学ぶとは、道義とは無縁となり、人との知識の落差を以て誇るがごとき知識でも技芸のたぐいでもなく、人たるの道。人生の実際、実事に処す実学という…

世並之習はし

尊徳、「勤方住居窺書」にこうあった。 「風俗をつヽしみ世並之習はしに流れす一途に実意を尽し精出古風を不失儀第一之事・・・ 考えてみれば、世間並みの習わしがこれからも続けていけるかは疑わしい。「古風を失わず」というのもいいな、と。

正道

「天下国家ヲ治ムル上デハ政刑ノ治世ガ正道デゴザツテ、徳礼ノ化ト云フハ孔孟ノ夢デゴザツテ、未ダ曾テ此天地此地球上ニハ、西ニモ東ニモ今モ古モ有タコトハナイ」 (西周、「百一新論」) 西周はまことに、荻生徂徠の学徒というべきだなあ

食を求め

尊徳、14で父を失い16で母を亡くす。それからを「勤方住居窺書」にこう記す。 「・・・初めは荒地を開き田畑を耕し夫食を求 口服を養はんと欲し 或は衣服を求 寒暑を凌かんと欲し 或は居住を求 風雨を凌かんと欲し 或は父母之丹精を尽せし大恩を報せんと欲…

衰乱

昨今の世の中を見るに、『百一新論』の 「世ノ衰乱ニ趨ク」 という表現がグサリとくる。

同じからざる

「・・・我に同じからざる者も、与(とも)に交はるべくして、その益はすなはち尠(すくな)からず。他山の石、以て玉を磨くべしとは、すなわちこれなり」 (『言志耋録』) 気があったり同じ趣味であったり、同種同好の人たちと付き合うのは楽しいが、そう…

過閑

それにしても夏休み取って休養すべきだなあ。 「清忙は養を成す。過閑は養にあらず。」 (『言志耋録』) とあり、心がざわつかない忙しさは心身を養う、ひますぎるのは養生にはならんと言っているな。暑さを避けて、したくても普段できなかった課題をゆっく…

安身

「寒為暖安身者、人之道也、寒之為寒時者、天之道也、 暑之為暑時者、天之道也、暑為冷安身者、人之道也、 (尊徳、「未定稿」) 今日も暑い日だった。寒の寒たる、暑の暑たる時は天の道、ひとのすることじゃあない。寒を暖とし暑を冷とし身を安んずるのが人の…

自然に従ふ

さて、今日はPCで遊ぶのはこれまでとするか、眠くなってきた。我が身の自然に従おう。 「養生(ようせい)の道は、ただ自然に従ふを得たりと為す」 (『言志後録』)