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よろづ天道まかせで

2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

もとを知らず

貧富という。しかし、その本を知ること、因って来たるところを知るべきなのだと思う。尊徳『夜話』中にこうある。分度とはなにかよく理解させてくれる。 翁曰、貧となり富となる、偶然にあらず、富も因て来る処あり、貧も因て来る処あり、人皆貨財は富者の処…

万物

万物生於土中 万物帰於土中(尊徳)

万物帰元土

「空外無音声 音声帰元空 土外無万物 万物帰元土」(尊徳)

小智猾才

金融危機は実体経済に影響し、世界経済は不振のきわみである。金融商品の商いに小智猾才を振って賭けをなし、危機を呼んだ。あらためて農工商を勤めるべきことの大切さを尊徳の言によって知るべきときと思う。『夜話』にかくある。 翁曰、財宝を産出して、利…

報徳二宮神社

遠を謀る者は

今般の金融危機をもたらした強欲も、近視眼的な利の追求。遠きを謀ることの大切さ、心しなければならないのだろう。尊徳、『夜話』にこうあった。 翁曰遠を謀る者は富み、近きを謀る者は貧す、夫遠を謀る者は、百年の為に松杉の苗を植う、まして春植て、秋実…

同然落度に御座候

信用危機のなかで貸借は縮小し、なかには返済に困るところも出てくる。いつに変わらない。返済に行き詰まるケースでどう考えるべきか、借金で首がまわらない農民たちを数多く救済してきた尊徳の言は一顧に値するだろう。未定稿中の文章にこうある。 或人及大…

僻事(ひがごと)

僻事(ひがごと)といえば、事実や道理に反した間違ったことをいう場合もあるようだが、心得違いを意味している。なかなかじぶんの心得違いには気づきにくいもの。尊徳の天保五年五月十二日と日付の記載がある未定稿中の文章にこうある。 世人後世を願(フト…

大日本報徳社社長

大日本報徳社初代社長(1875〜1876) 岡田佐平治(1812〜1878)大日本報徳社第二代社長(1876〜1912) 岡田良一郎(1839〜1915)大日本報徳社第三代社長(1912〜1934) 岡田良平(1864〜1934)大日本報徳社…

大日本報徳社大講堂2

報徳分度袋

大日本報徳社の報徳分度袋

領知の富

君子者、以得金銀不為宝、以領知富為宝 小人者、以領-知富不為宝、以得金銀為宝 君子たる者は、金銀を得ることをもって宝となさず、領知の富をもって宝となす。 小人たる者は、領知の富をもって宝となさず、金銀を得ることをもって宝となす。 (二宮尊徳、『…

斎藤高行

斎藤高行(1819−1894)肖像(大日本報徳社にて写す)

福住正兄

福住正兄(1824−1892)肖像(大日本報徳社にて写す)

富田高慶

富田高慶(1814-1890)肖像(大日本報徳社にて写す)

報徳訓

大日本報徳社大講堂。

大日本報徳社大講堂1

大日本報徳社大講堂内の金次郎像

大日本報徳社大講堂二階にある尊徳像

二宮大先生御神

千両の資本で二千両の商売

カネを操ってカネを儲ける金融の世界ではレバレッジを効かせて多大の借り入れをして商売をするのが通例だった。それが金融危機でうまくいかなくなった。尊徳が商売の要領につき、こう語っていたという話が斎藤高行の『二宮先生語録』にあるが、それを思い出…

本末

昨今の金融・経済危機。欧米では金融業者の強欲が問題視される。日本のバブルのときもそうだった。しかし、斎藤高行の『二宮先生語録』、巻二、145にこうある。ごく当然のことではあるが、いつも噛みしめていたい。 世人尊金銭卑米粟。是不知本末也。米粟…

六ツより

尊徳『未定稿』にこうある。 仁を十ニ割(リ) 義ヲ十ニ割(リ) 礼ヲ十ニ割(リ) 智ヲ十ニ割(リ) 信ヲ十ニ割(リ) 右之内五ツを我ためにする、又五ツを人のためにする、常々の道なり、礼にあらす、六ツより礼のはしめ、七ツ八ツ九ツ十を経て、後に漸く…

容易ならぬ

宮西一積、『報徳仕法史』*1で、著者は「はしがき」の末尾に、和辻哲郎から「尊徳は容易ならぬ存在である」と聞かされたと記している。そうか・・・この一文に触れ、若い頃読んだ、『風土』を読み直したくなった。若い頃と違って少しは理解できるようになっ…