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よろづ天道まかせで

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

行通(いきか)ふべきもの

「・・・しバし、かハらぬさまと見るも、世に頼みなき色香ならずや、故に天下の大道ハ上一人より下億兆の人、非人乞丐(きっかいorこつがい:こじきのこと)にいたるまで、行通(いきか)ふべきものにして・・・ (三浦梅園、『愉婉録(ゆえんろく)』) ま…

後に期(ま)つ

「・・・又木を栽ゆる者は用を十年の後に期(ま)つとて、・・・ (宮崎安貞、『農業全書』) いま十年先を考える者がいるのだろうか。企業は200兆円を超える現・預金の上に座り、人材にも設備にも投資をしない。後に期すことをしなくなった社会は衰退す…

鬱したる気を解(げ)し

宮崎安貞の『農業全書』、「糞(こゑ)第六」で泥糞を扱った条りに、この肥料の利点につきこうあった。 「・・・物の鬱したる気を解(げ)し、物をさはやかにし、萬に用ひて難なきこゑなり。」 世の中、鬱屈しているようにみえる。それを解いて、さわやかにし…

他人の非

「同志の友も、世間の人の非をば見がちにて、同志の非は見ゆるし候、他人の非を見るは、何の用にも不立して、却てさはりとなる事なり。同志の非をよく見て、互に相助けたき事に候。・・・ (『集義和書』) 確かに、他人の非を鳴らすのはよく目にするし、そ…