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よろづ天道まかせで

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

不可緩者

「・・・民事は実に不可緩者にて、一夫不耕、有迫飢者、一婦不織、有受寒者とは当然の理なり、・・・ (佐藤信淵、『経済要録』p.23) まったく民事は緩めるべからざるものであるなあ。とにかく継続しなければならぬ。

衣食住

「・・・生民の一日も無くては叶はざるものは、食物・衣服・居宅なり、此三つの物備はらざれば、人民其性命を保続すること能はず、故に経国の業を創めんとするには、先づ倹素を努て下民の衣食住を全備し、而して後に物産を開き、交易を通じ、以て国家を富盛…

素朴

「・・・開物の業を創めんと欲するには、先づ国土太初の素朴を熟知するを要とす、何となれば、素朴は善政の基なることを知らざれば、繁華奢靡(はんかしゃび)の世に当て、家政を改革すべきの時務に暗し、若し夫れ国政を改革すべきの時に当て、其機会を失ふ…

創業

「創業とは、開物の業を創むるを云ふ、所謂る開物とは、国土を経営し、物産を開発し、境内を富贍にして、人民を蕃息せしむるの業なるを以て、即ち天地の神意を奉行するの事なり、・・・ (佐藤信淵、『経済要録』p.20) あくまでも視線が域内に向けられてい…

本心

「一境の人民を救ひ、以て天恩の万一に報ぜよ、若し夫れ天に事(じす)るの本心も無くして、唯た妄りに其国を富すの策を立る者は、皆是経済道の妖魔なり。」 (佐藤信淵、『経済要録』p.19) 限りない天の恩によって私たちが生存しているとすれば、その一つ…

経済の要旨

「・・・所謂経済の要旨とは、・・・天地の神意を奉行するの大道にして、国家に主たる者は一日も怠るべからざるの急務なり。」 (佐藤信淵、『経済要録』p.17) 奉行するとは事を指揮、執行すること。天地の神意を執行するのが経済とは、天地を無視して無限…

富贍

「・・・国家に長たる者は、仁を施し徳を脩て、境内の百姓を愛育し、以て上天の寵愛に答へずんば有べからず、其百姓を愛育せんことを欲せば、先其国内を富贍(ふせん)せしめずんば有べからず、国内に富贍せしめんことを欲せば、先経済の要旨を修ずんば有べ…

皇天の神意

「・・・皇天の神意を会得すべし、然らざるときは、経済の道を脩むと雖ども、未全く善を尽せる者に非ざるなり、抑々上天、積徳の人を尊栄して、必万民を使令すべき尊貴の家に生れしめ、守護神までを付給ひて、此を冥助せしむる所以は、他なし唯是仁政を行て…