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よろづ天道まかせで

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

外に出ている

外出の予定がある。しかし外は雨だ。それに寒そうだ。外に出てみて様子をみる。 「寒さを感ずるとき、我々自身はすでに外気の寒冷のもとに宿っている。我々自身が寒さにかかわるということは、我々自身が寒さの中へ出ているということにほかならぬのである。…

味わう

「人皆損はすれども其損するゆゑんのしらず。あやまてども其あやまつ本をしらず。人皆益(ゑき)はほつすれども其益するゆゑんをしらず。いわゆるくらつてあぢわひをしらざるなり。あヽかなしひかな」 米相場、秘伝の書、「八木龍の巻」にある一文。 誰でも…

皆己れを利せんが為

かつてであれば中国、昨今であれば欧米か、文明も早くに開け、そこにはよろしき教えがあって、ひとによっては崇拝しもし、尊重もするのだろう。しかし、それほど立派であるなら、その社会や政治経済の有り様、まことにすばらしいと思いきや、どうやら、さに…

ヒタル

安藤昌益、『統道真伝』の「一人(ヒトリ)と言う所以」を説いた箇所に、こうあった。 「和訓に一人と言うは日足(ヒタル)なり。日は自然の大進気にして、転定(てんち)・人・物の統主なり。此の妙徳の用を行うは人に具わる。」(岩波文庫、33-007-2、p.11…

心を万方にはせて

『商家秘録』、第三十四の米相場世諺(せげん)の一にある、 「・・・我一国一郡の事を以諸国の事を計(はか)る可らす 心を万方にはせて思慮(しりよ)すべし・・・」 という言葉は好みだ。自国も隣国も豊年のとき、そうした状況をみて自然と気弱になって値…