2012-02-22 味わう 八木龍の巻 「人皆損はすれども其損するゆゑんのしらず。あやまてども其あやまつ本をしらず。人皆益(ゑき)はほつすれども其益するゆゑんをしらず。いわゆるくらつてあぢわひをしらざるなり。あヽかなしひかな」 米相場、秘伝の書、「八木龍の巻」にある一文。 誰でも損はしたくないし、得をしたい。しかし、あやまって損を踏んでもなんで、誤ったのか、得をし、益を上げたら、どうして利益を得ることができたのか、やはりじっくり考えなければいかんのだなあ。いわば食って味わいを知るとは、たしかにそういうことであったかと思う。