a1ma1mブログ

よろづ天道まかせで

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

高遠深長

加藤仁平編著の「二宮翁夜話読本」(報徳同志会新書(改定版)、昭和48年)を手に取る。平易な文章にしてあるのでわかりやすい。福住正兄の夜話自跋の文章が改めて目に止まる。 「道は高遠にあらずして平易なり。空理にあらずして、実地なるが故に、知りが…

道話社中

東日本大震災で多くのボランティアやNPOなどが活躍してきている。世の中、人心に貢献する篤志の姿に勇気づけられる。こうした社会的取り組みや事業につき、かつて大川周明は『日本精神研究』のなかで、心学者石田梅岩(石田勘平)に言及し、その流れを汲む京…

磨種(とぎぐさ)

世の中には解決が難しい課題も多い。これらに取り組むに、あれがよい、これがいいと解決策を提供してくれる考えを探しながら、あれもだめ、これも無力と遍歴し、必ずやどのような課題であれ解決しうる万能の答えがあるはずと探し求める方がいる。そんな万能…

子育て

上杉鷹山の「補儲訓」にはこんな文章もあったなあ。 「子を育て候事も、花樹に培するが如くなる事に候。春を待ちて莟める花を、年の内より咲かせんと、色々種々の手入をし、室に入れ火にあて候へば、其花咲くと雖も、陽和の時を得し花樹に比し候へば、其色香…

湯船の湯

二宮尊徳の風呂水の哲学の実践者、大内暢三の資料はここにメモしておいたけど http://d.hatena.ne.jp/a1ma1m/20090225/1235487801 尊徳翁の言葉をメモして置くのを忘れてた。 「近く譬れば、此湯船の湯の如し、是を手にて己が方に掻けば、湯我が方に来るが如…

逆張り

「米も弱く、人気も弱く、我も売りたき時は、心を転じて買方に廻るべく、又米も強く、人気も強く、我も亦買たき時は、極めて天井なるものなれば、心を転じて売るべし。 人西に走る頃、東に走れば、極めて利運なり。然るを人の戻る頃、遅れ馳せに、西に走りて…

三日

「又商内進み急ぐべからず、急ぐ時は踏出悪しきと同じ、売買共、今日より外、商内場なしと進み立つ時、三日待つべし、是伝也。急に儲くべしと、商内を急ぐ時は、日々の高下に迷ふ故、相場を追掛け追掛け商内致す故其度毎に損出る也。」 本間宗久の言うこの伝…

自得

上杉鷹山は、「補儲訓」のある条りでこういっていた。 「総て教と申すものは自得を貴び候事に候。一隅を挙げて三隅を反すとも之れあり。憤せざれば啓せず悱(ひ;いらだつという意味)せざれば発せずとも之れあり候。強いて此方よりの仕込にては、必ず向ふへ…

任せて安心

仕事に追い回され、政治のことに四六時中関心を示すことができるほど暇ではないのが実際。政治家がなにをしているかは、それがじぶんの生活に関係が深いことほど関心はあるが、詳しくその動きを追えるほどでもない。そこで、むしろ人によっては、政治家がど…