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よろづ天道まかせで

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

三つの慎み

人生も商いもまさに乗船。船に乗り行くがごとし。そこに三つの慎みありという。 「・・・船を乗るには三ッの慎みあり第一油断第二不功第三不歒也油断より乗おくれ或ハ過(あやまち)をなす不功(ふこう)より日和(ひより)を見そんじ難所をしらす不歒より大…

先物

帳合米を例にあげている。 「・・・就中(なかんづく)米の帳合商ハ高下目たヽく間をまたす貧富(ひんぷ)同じく時の間に替る動(うご)かさる時ハ一日二日五日十日に限らす又は大高下何時(なんとき)の狂(くる)ひも斗(はかり)かたし是(これ)物(もの…

渡世油断なく

「・・・然(しか)れ共多く売買の出来る品(しな)ハ僅(わづか)一歩(ぶ)の利(り)を得(え)て家業(かげう)に当(あた)るあり商(あきない)がさすくなきもの或(あるひ)は代物(しろもの)減(へり)そんする物は高利(かうり)を得ざれバ家業に…

小富大富

「古(いにし)へも小富(しやうふ)ハ勤(つとめ)にあり大富(たいふ)は天(てん)に有といへり勤さへなさは富されとも貧窮(ひんきう)の患(うれい)ハ有まし大(おヽい)に富(とみ)を得る事は運(うん)に乗(じやう)じ時を得されは成がたし人間一…

売るという字

商売のキホンにつき、こうある。 「諸商売品々多しといへとも理(り)を求めて業をなす事は一ツに帰す売(うり)の字買(かい)の字に十一を加ふ是十の一を得るを以て定法とす是一割なり・・・ 売るという字の旧字は、「賣」。よく見れば、買うという字の上…

符牒

仲間うちの言葉につき、こうあるな。 「米市場(いちば)の商人平生(へいせい)いひ扱ふ言葉に甚(はなはだ)あたらさる事多し偸(たとえへ)は相場の高下を足取(あしどり)といひ不思寄(おもひよらざる)事にて高下するを不時(ふじ)といふなと甚(はな…

こころの学び

中江藤樹、『翁問答』をちょっとめくる。こうあった。 「四書五経に心と述と訓話の三つのしゃべつあり。聖賢の口にのべたまふ辞(ことば)と身におこなひたまふ事との二つを述と云、その口にのべ、身におこなひたまふところの本意の至善を心といふ也。心は無…

前後始終

「・・・誤る所ハ急度(きつと)改め利に乗(じやう)する所は速(すみやか)にして勿論利分を取納(とりおさむ)る事に前後(ぜんご)を考へ始終(しじう)を能(よく)すへし」 前後を考え、始終をよくするとは、なんにつけても必要なことだなあ。よい言葉…

「・・・就中(なかんづく)米穀(べいこく)は人間中一日も闕(かく)べからざるの物にして此(この)価(あたひ)の高下(かうげ)掛引(かけひき)の次第(しだい)仁義(じんぎ)をはなれて理(り)を得る事なし貪欲(どんよく)を先んじ小利に迷ひ本心…

天下生民

二宮尊徳、「未定稿」のなかの一節にこうあって、目に飛び込む。 天下生民夢浮-世夢暮、未覚夢者多、不覚夢者、東西行南北走、晝-夜不寝、雖廻計略如酒酔人・・・ こんな意味だろうか。天下の生民夢の浮き世を夢に暮らし、未だ夢覚めぬ者多く、夢覚めざる者…