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よろづ天道まかせで

三つの慎み

人生も商いもまさに乗船。船に乗り行くがごとし。そこに三つの慎みありという。

「・・・船を乗るには三ッの慎みあり第一油断第二不功第三不歒也油断より乗おくれ或ハ過(あやまち)をなす不功(ふこう)より日和(ひより)を見そんじ難所をしらす不歒より大風の高帆を開き過(すご)し大波の荒乗りこれらの類にて害多(おほ)し是を巧者なる舟人無油断信心堅固(ゆだんなくしんじんけんご)の心を以て乗る時は過すくなく千里も一日に走らする(ちょっとここで切るか。)

第一、油断

第二、不功

第三、不歒

か。

油断はまさに注意を怠り物事をなおざりにすることだ。気をつけねばならん。

不功とはたくみならざるということだろう。たくみであるためにはいろいろ思いを巡らしていなければならぬ。そうでないと日和りを見間違い、難所に突っ込んでいきかねない。

不歒とは、恐れを知らず大胆、勢いよく力も強いとはいえ、やはり大波に高帆をあげて荒乗りは害が多い。

禍少なく千里を一日でいくかのごとき「巧者なる舟人」でありたい。