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よろづ天道まかせで

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

上天震怒

「・・・然れども尚融通の難渋なるに及では、終に領内の百姓を剥奪(はぎと)るに至る、於是乎領民皆其侵漁の難に罹りて、食物・衣類の足らざるに因み、孕婦は其兒を養ふこと能はず、往々に此を堕胎(おろし)陰殺(まびく)す、夫れ人間は皇天の極めて慈愛…

虚談

「・・・是以て借債は年々に増積り、虚談は月々に上達す、於是乎債主も膽(きも)を消し、以後貸す者の絶て無きに至る、・・・ (佐藤信淵、『経済要録』p.15.) 政治家たちはまことに虚談のみ。 最近のソブリン・リスクを見ているようだな。

無翼而飛、無足而走

「・・・昔神農氏没、黄帝堯舜教民農桑、以幣帛為本。上智先覚変通之、乃掘銅山、俯視仰観、鋳而為銭。故使内方象地、外員象天。大矣哉。 銭之為体、有乾有坤、内則其方、外則其円、其積如山、其流如川。動静有事、行蔵有節。市井便易、不患耗折。難朽象寿、…

約託の如くに

「夫(それ)花利(りつき)の金を貸ざる以前すら既に財用の給ざるに因む、然るに利倍の金を借入て、先眼前の穏なるを計り、尚其奢侈をも警ず制度をも改めずして、約託の如くに利足を加へ其金を返す者ならば、其後の貧窮は益々甚しかるべきも亦論ずるに及ば…

眼前の穏便を計る

「既に財用の給らざるに臨み、恐れて早く経済の道を脩め、厳しく制度を改正するときは、挽囘どすことも難からざる者なれども、此も亦明君か賢大夫の変に応じ時務を知りたる者に非れば、及ぶこと能はざる所にして、大抵は花利(りつき)の金を假貸して、先眼…

国用を弁ずる

「・・・夫財用の費ること年々彌増に増長することなれば、国内より出る物産等も亦年々彌増に倍加するに非れば、其国用を弁ずるに足らず、然るに財用の費ることのみ増長して物産の生ずること無きに至ては、国内漸々に空虚になりて、後には財用に手窘べきは論…

奢侈驕慢に趣く

「・・・太平の永続くときは、皆安楽に耽るが故に、亦窃に畏るべきの一事あり、如何なる事ぞと云ふに、人々至治の慈沢に潤ひ、其身の安佚なるより、種々巧妙なる思慮を起し、居処・飲食・衣服・玩弄の器物を始として、万端皆華美精好に為りて、識らず覚えず…

善政

「夫れ今時の如く太平二百余年、四海波濤の難なく、万国干戈の患なきは、古今珍しきことにて、頌讃し奉るべき最上の御世なり、然れども亦上古聖人の明戒の如く、治世にも乱を忘れずして、食を足し兵を足し、信義を尚ぶは、善政の善なる者なり、・・・ (佐藤…

怠る可からざる

「小民孝心ありと雖も、衣食の足らざるに及では、其父母を飢寒せしめざること能はず、国君仁心ありと雖も、財用の給(たまは)らざるに至ては、其百姓を剥奪はざることを得ず、是以て経済道の一日も怠る可からざるを察すべき也、・・・ (佐藤信淵、『経済要…

満ち足らす

「・・・小民の専務は、各々其家業を励みて、衣食を充足らすより要なるは無し、・・ (佐藤信淵、『経済要録』p.13) まあ我等小民にすぎぬが、それぞれその職能、職分に鋭意努めるほかなし、と。

邦内を富豊にする

「・・・国君の要努は、経済道を脩めて邦内を富豊にするより要なるは無く、・・・ (佐藤信淵、『経済要録』p.13) 国君とは現代で言えば政治のことだろう。邦内を豊かにするのがその要とはキホンだなあ。

空虚

「国内既に空虚し食物・衣類の足らざるに及では、百姓人倫五常を守ること能はずして、或は刑罰をも畏れず悪事を為し、或は老弱は飢寒に斃れ、壮者は悉く離散して、田畠は荒廃し、郷里に人の無きに至る、可不畏哉、・・・」(佐藤信淵、『経済要録』) 現代日…

志し

饑饉屢(しばしば)行れて万民流散し、餓殍(がひょう)する者の甚多を観て、窃に嘆息して思らく、医業事小く、広く衆を救に足ず、願ば国家困窮して万民飢寒に迫の大患を済べき道あらんと、於是乎始て経済之学に志し、先農政を精し、物産を開き、百工を興し…

制而斉之

「『制而斉之』とは、我典制の要軌である。然るに此の不斉極まる現代の社会相に対し、真に同愛相恕の涙を湛えて之れが匡済(きょうさい)を云為する者幾何ありや。」(権藤成卿、「農村困弊の結果は壮丁健康の低下となれり」、昭和11年。) いまも、「不斉…

社稷の観念

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たしなみ

たしなみ