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よろづ天道まかせで

約託の如くに

「夫(それ)花利(りつき)の金を貸ざる以前すら既に財用の給ざるに因む、然るに利倍の金を借入て、先眼前の穏なるを計り、尚其奢侈をも警ず制度をも改めずして、約託の如くに利足を加へ其金を返す者ならば、其後の貧窮は益々甚しかるべきも亦論ずるに及ばず、・・・
佐藤信淵、『経済要録』p.15)


改革が必要な厳しい状況であるのに、利付きの金を借りて目先の対策を立てる。しかしもともと厳しいゆえの借金、利息を加えて返済しなければならず、状況はさらに悪化する。

利子はまことに事前の約束、事情がいかなるものであれ、返済を迫られるところが過酷なところ。