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よろづ天道まかせで

眼前の穏便を計る

「既に財用の給らざるに臨み、恐れて早く経済の道を脩め、厳しく制度を改正するときは、挽囘どすことも難からざる者なれども、此も亦明君か賢大夫の変に応じ時務を知りたる者に非れば、及ぶこと能はざる所にして、大抵は花利(りつき)の金を假貸して、先眼前の穏便を計り、多くは改革すべきの機会を失ふ者なり、・・・
佐藤信淵、『経済要録』pp.14-15)

利付きのカネを借りて、まず眼前の穏便を計り、改革の機会を失うとは、まるでいまの政治をみているようだ。