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よろづ天道まかせで

国用を弁ずる

「・・・夫財用の費ること年々彌増に増長することなれば、国内より出る物産等も亦年々彌増に倍加するに非れば、其国用を弁ずるに足らず、然るに財用の費ることのみ増長して物産の生ずること無きに至ては、国内漸々に空虚になりて、後には財用に手窘べきは論を待ず明かなり、・・・
佐藤信淵、『経済要録』p.14)

物産を生ずる、つまり生産が伴わなければ、財用の増加は国を空虚とし、財用に苦しむことになるということか。