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よろづ天道まかせで

衣食住

「・・・生民の一日も無くては叶はざるものは、食物・衣服・居宅なり、此三つの物備はらざれば、人民其性命を保続すること能はず、故に経国の業を創めんとするには、先づ倹素を努て下民の衣食住を全備し、而して後に物産を開き、交易を通じ、以て国家を富盛にすべし、所謂る下民の衣食住を全備するとは、国人をして各々其職業を勉強せしむるを云ふ、士農工商其事同からずと雖も、各々油断すること無く、自己の家業を励みさへすれば、衣食住は自然に備る者なり、・・・
佐藤信淵、『経済要録』p.23)

経済は国民を職業に就かせ衣食住が備わるようにするのが基本。これを実現しえない経済体制はどこかに欠陥があるということだろう。