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よろづ天道まかせで

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

産霊神

まあ宗教的なことにすぎないかもしれないが、日本人のふつうの心像風景にある神道的な世界が、いかに万物を掌る八百万、こんにちふうにいえば環境かもしれない、それを大事にしているかが、佐藤信淵の『経済要録』から理解できる。佐藤は平田神道の人間であ…

冗員

官僚を削減するというのはいつの時代も難しいようだ。明治6年、木戸孝允(きどたかよし)が大久保利通(おおくぼとしみち)と仲が悪くなって、そのあてつけに、新政府に辞表を出したが、そのとき、三條實美(さんじょうさねとみ)に宛てた書翰のなかに下記…

泰きに居ても

二條教基のよく知られた一首に 君が世の泰きに居ても苦しきはあやふき民の心なりけり がある。 じぶんは大君の御代のおかげで地位安泰であるが、心苦しいのは民の心のあやういのを思うからだと詠うわけだ。なにがあやうい民の心かといえば、嚮背反覆(こうは…

公議輿論

新聞を購読するのを止めた。ネットで読むように変えたから。しかし有料のところは敬遠して無料の情報を読みあさる流儀。それでも、特段、不都合は感じない。 加えて、ネットでは実に様々な見解が流布されていて、おもしろいし、参考になる。 大手のマスメデ…