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よろづ天道まかせで

諸件の手当悉十分に

「蓋(けだし)国を富すと云ふは、其境内人民の食物衣類を豊饒にし、武器兵法を精鋭にして、万一飢饉・外寇不慮なる変事起り、仮令五年も十年も耕作すること能はずと雖も、諸件の手当悉十分に全備して、少しも窘蹙ることの無きを云へることにして・・・
(『経済要録』)

我が国はまだまだ豊かな富んだ国なんだと考えているひとが多いのだろうが、諸件の手当が悉く整っていて、不慮なる変事があっても、人民が窘蹙(きんしゅく)、つまり苦しみがせまるということがないような状態になっているのだろうかと思う。信淵の基準で考えれば、我がジャパンは貧国だな。