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よろづ天道まかせで

天下生民

二宮尊徳、「未定稿」のなかの一節にこうあって、目に飛び込む。

天下生民夢浮-世夢暮、未覚夢者多、不覚夢者、東西行南北走、晝-夜不寝、雖廻計略如酒酔人・・・


こんな意味だろうか。

天下の生民夢の浮き世を夢に暮らし、未だ夢覚めぬ者多く、夢覚めざる者は東西に行き、南北に走り、昼夜眠らず、計略を廻らすといえども酒に酔う人の如し・・・

そうして早く煩悩の夢から覚めよと言っているのですが、なんだかいつもいつも、東西を行き南北に走ってひどく忙しく、うかうかすると気を失いそうな気分のなかで、これが夢から覚めていないことなのかなと。