a1ma1mブログ

よろづ天道まかせで

二宮尊徳

節制

正月、さほど贅沢をし、ご馳走を食べたわけではないが、それでも普段に比べれば、それなりによい料理も食べたし、酒もたらふく飲んだ。さて、アスから普段の生活が戻ってくるし、節制しなきゃならんと思う。そこで、二宮尊徳の『万物発言集』にある言葉を噛…

もれさりて残れるはかすのみ

おそらくは大事なことが書いてあるにちがいない書物を読んだり、教訓にあふれた人様のお話をお聞きしたりするが、どうもどんどんざるからもれて、残るものがないようなアタマなのだなと思うことがある。そういえば、二宮翁夜話の福住正兄(ふくずみまさえ)…

大小両名の母

なにごともほどほどがよいと思っているが、それは中庸を重んずることになるかなと思っている。 二宮尊徳が中庸につき、「青木村無利五ヶ年賦貸付準縄帳の跋」で、こう言っているのは、奥の深い言葉で好きなもののひとつ。 「程子曰『不偏之謂中、不易之謂庸…

金次郎像

金次郎像 https://plus.google.com/u/0/?tab=mX#112544367178119568245/posts/UcSh1H7hDnL

尊徳のお救い小屋は天性寺(テンショウジ)

冬の好天が続く休日なので、昨日、尊徳の烏山仕法を勉強し直していることもあり、那須烏山の天性寺を訪ねてみた。天保の飢饉のさい、飢民救済のお救い小屋を尊徳仕法の実践者、円応和尚が運営したことでよく知られている。私の場合は宝積寺で烏山線に乗り換…

遺跡案内

好天。次の休日が来てこんな好天であれば、どこかに出かけたいと思い、ふと、小田原近辺の尊徳関係の遺跡を訪ねてみようかと考える。もう40年以上前になるか報徳二宮神社社務所が配布されていたパンフレット、「報徳二宮神社略記」をひっぱりだす。遺跡案…

高遠深長

加藤仁平編著の「二宮翁夜話読本」(報徳同志会新書(改定版)、昭和48年)を手に取る。平易な文章にしてあるのでわかりやすい。福住正兄の夜話自跋の文章が改めて目に止まる。 「道は高遠にあらずして平易なり。空理にあらずして、実地なるが故に、知りが…

湯船の湯

二宮尊徳の風呂水の哲学の実践者、大内暢三の資料はここにメモしておいたけど http://d.hatena.ne.jp/a1ma1m/20090225/1235487801 尊徳翁の言葉をメモして置くのを忘れてた。 「近く譬れば、此湯船の湯の如し、是を手にて己が方に掻けば、湯我が方に来るが如…

報徳学

先般、さる席で二宮尊徳の話となる。その教え(報徳学)は下記の、尊徳の高弟、福住正兄の、『二宮翁夜話』の自跋に明快と思う。メモしておこう。 「夫報徳学は実行学なり、故に普通の学とは違ひ、実徳を尊んで実理を講明し、実行を以て実地に施し、天地造化…

至誠と実行

「我が道は至誠と実行のみ。故に鳥獣虫魚草木にも皆及ぼすべし、況や人におけるをや。・・・凡世の中は智あるも学あるも、至誠と実行とにあらざれば事は成らぬ物と知るべし。 (『夜話』) 至誠も実行もともに難しいものだが、事をなすには不可欠か。至誠に…

人倫之大道

「神代の昔豊葦原を安国となし給ひしより今日に至るまで一同致相続来り候人倫之大道此道盛なる時は富ミ此道衰ふる時は窮す能く力を尽せは天地の感応目前に顕れ米麦雑穀湧出金銀財宝集り来て其家を照し食ふも飲むも着るも子孫永久安楽自在なり此道に依らすし…

頼母しからぬ

「又爰に無禄之者あり 壱石を与ふれは十石を願ひ 十石を与ふれば百石を願ひ 百石を与ふれは千石を願ひ 終に驕奢に流れ借財生し 元の如く困窮難渋に陥り歎ケ敷事に候 元来我身を不労して財宝を受得る所行は惣して頼母しからぬ事に候 (「下新田村小八家政取直…

慎専要之事

「不知々々奢つよく相成次第致困窮 夫よりして諸事様々害起り 田畑家其身をも失ひ候様に成行可歎事に候 如斯御治世安楽に可暮処をも不存候様相成 勿体なき事に候 其元は奢よりの事故 常々慎(ミ)専要之事 (「勤方住居窺書」) 知らず知らずぜいたくになって…

世並之習はし

尊徳、「勤方住居窺書」にこうあった。 「風俗をつヽしみ世並之習はしに流れす一途に実意を尽し精出古風を不失儀第一之事・・・ 考えてみれば、世間並みの習わしがこれからも続けていけるかは疑わしい。「古風を失わず」というのもいいな、と。

食を求め

尊徳、14で父を失い16で母を亡くす。それからを「勤方住居窺書」にこう記す。 「・・・初めは荒地を開き田畑を耕し夫食を求 口服を養はんと欲し 或は衣服を求 寒暑を凌かんと欲し 或は居住を求 風雨を凌かんと欲し 或は父母之丹精を尽せし大恩を報せんと欲…

安身

「寒為暖安身者、人之道也、寒之為寒時者、天之道也、 暑之為暑時者、天之道也、暑為冷安身者、人之道也、 (尊徳、「未定稿」) 今日も暑い日だった。寒の寒たる、暑の暑たる時は天の道、ひとのすることじゃあない。寒を暖とし暑を冷とし身を安んずるのが人の…

大小貧富の源

「・・・天に晝夜あり寒暑あり年に豊凶あり又人に賢愚あり業に精不精ありて盛衰貧富苦楽を生し難安は大小貧富の源を不知か故なり・・・ (「大澤小才太報徳金克譲増益鏡」) なにごとも差隔あるには源、つまりは原因があるか。それを知らねば安心な生活を実現…

極窮に陥り

「・・・老て妻なきを鰥(やもお)と云 老て無夫を寡といふ 幼て無父母を孤といふ 老て無子を独と云 如斯之極窮に陥り候共・・・ (「曽我別所村民次郎家株再興相続議定書跋文」) 我が国はこれからますます単身で世を渡り、老いていく人間が増えるだろう。鰥…

中道ならぬ身に

「・・・人情は進み過てあやまち又退き過て片寄過る事多し兎角中道ならぬ身に病あり依て進退は勿論何分先後する所相分り兼無是非・・・ (「利根川分水路堀割御普請見込之趣申立書」) 物事を進めていくとき、中道を得て維持していくのは難しいものだなあと…

御趣意

「・・・御入用金御下け被遊候間、大小の御百姓始め取扱候諸役人一同、御入用御下げ金得失を争ひ、御趣意は外事(そらごと)の様に成行き、起返(おきかえ)り不申哉に奉存候。・・・ (尊徳、「宇津釩之助様御知行所村々へ申渡書」) 公金を予算として獲得…

民力の直(あたひ)

地域振興とかにつき、各方面のあれこれの議論を長年聞いてきた。しかし、基本は昔から変わらんなとは、尊徳の「宇津釩之助様御知行所村々へ申渡書」を見ての感想。 「古語に「民は常の産なければ常の心なし」とかや。全く常の産不足致し候故、余業を相励み、…

小より積む

「翁曰、万巻の書物ありといへども、無学の者に詮なし、隣家に金貸しありといへども、我に借る力なきを如何せん、向ひに米屋ありといへども、銭なければ買ふ事はならぬ也、されば書物を読んと思はば、いろはより習ひ初むべし、家を興さんと思はヾ、小より積…

凡情

「夫富貴安逸を好み貧賤勤労を厭ふは、凡情の常なり (尊紱夜話) 周囲を見渡すと貧賤勤労を厭う人が増えた感じがする。公務員のような国庫寄食者が富貴安逸を誇っているのを見せつけられているせいかな。いやそう考えるのも凡情の常かもしれん。

天下の事情

「暴風に倒れし松は雨露入にて既に倒れんと為る処の木なり、大風に破れし籬(まがき)も杭朽縄腐れて将に破れんとする処の籬なり 夫風は平等均一に吹く物にして松を倒さんと殊更に吹くにあらず 籬を破らんと分て吹にあらざれば、風なくとも倒るべきを風を待…

鍬鎌の鍵

「夫我道の尊む増殖の道は夫と異なり、直ちに天地の化育を養成するの大道にして、米五合にても麦一升にても芋一株にても天つ神の積置きせらるゝ無尽蔵より鍬鎌の鍵を以て此世上に取出す大道なり、是を眞の増殖の道と云、・・・」 「天つ神の積置きせらるゝ無…

天下生民

二宮尊徳、「未定稿」のなかの一節にこうあって、目に飛び込む。 天下生民夢浮-世夢暮、未覚夢者多、不覚夢者、東西行南北走、晝-夜不寝、雖廻計略如酒酔人・・・ こんな意味だろうか。天下の生民夢の浮き世を夢に暮らし、未だ夢覚めぬ者多く、夢覚めざる者…

草の循環

草には二世ありか 草者以年、為二世也、夏為草世、冬為種世、草-枯種-生、種-没草-生(尊紱)草は年を以て二世と為すなり、夏を草世と為し、冬を種世と為す、草-枯れて種-生す、種-没して草-生す

尊紱の教え

二宮尊紱資料館でいただく。

尋常小学校唱歌 二宮金次郎

二宮尊紱資料館でいただく。

万象具徳

下記、二宮尊紱資料館でいただいたチラシ。