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よろづ天道まかせで

二宮尊徳

報徳訓

貧富訓

「大道は譬ば水の如し、善く世の中を潤沢して、滞らざる物なり、然るに尊き大道も書に筆して書物と為す時は、世の中を潤沢する事なく、世の中の用に立つ事なし、譬ば水の氷りたるが如し、元水には相違なしといへども少しも潤沢せず、水の用はなさぬなり、而…

自得

「夫誠の道は学ばずしておのづから知り、習はずしておのづから覚え、書籍もなく、師匠もなく、而して人々自得して忘れず、是ぞ誠の道の本体なる、渇してのみ飢て食ひ、労れていね覚めて起く、皆此の類なり・・・」(「夜話」) 自ら得る、自得か・・・身につ…

種に始まり種に戻るか。 其草始謂一種、中生而為枝葉、末又実而為一種(二宮尊徳、『万物発言集』)

金銀財貨の力を頼まず

金銀財貨の力を頼まずたいへんな時というのはあるもの。荒廃、喪失、恐慌・・・そうしたとき、こんなにひどくなったと嘆かず、始めに戻るだけという教訓。自力で切り開くのほかなしか。 「郡村困窮致難渋、或は死潰(しかい)、又は離散、致田畑手余、終に荒…

順天道冥慮

二宮尊徳、『大円鏡』にこうあった。 貧人者、以今日勤功、補昨日衣食、逆天道冥慮、是故貧賤不離其身、 富人者、以今日勤功、補明日衣食、順天道冥慮、是故富貴不離其身、 今日カネを稼いでも、稼ぎ以上の生活をしていると足りなくなり、結局、今日の稼ぎで…

走止、往来

どうもカネも貯まらぬし、ソンばかりしている気がするときがある。おそらく、財は走って行ってしまい、じぶんに止まらず、宝は人との間で往来していつも向こうに往、こちらに来ない・・・のかな(;。;)尊徳さん『万物発言集』にいわく、 一財為走止、是名謂貧…

もとを知らず

貧富という。しかし、その本を知ること、因って来たるところを知るべきなのだと思う。尊徳『夜話』中にこうある。分度とはなにかよく理解させてくれる。 翁曰、貧となり富となる、偶然にあらず、富も因て来る処あり、貧も因て来る処あり、人皆貨財は富者の処…

万物

万物生於土中 万物帰於土中(尊徳)

万物帰元土

「空外無音声 音声帰元空 土外無万物 万物帰元土」(尊徳)

小智猾才

金融危機は実体経済に影響し、世界経済は不振のきわみである。金融商品の商いに小智猾才を振って賭けをなし、危機を呼んだ。あらためて農工商を勤めるべきことの大切さを尊徳の言によって知るべきときと思う。『夜話』にかくある。 翁曰、財宝を産出して、利…

報徳二宮神社

遠を謀る者は

今般の金融危機をもたらした強欲も、近視眼的な利の追求。遠きを謀ることの大切さ、心しなければならないのだろう。尊徳、『夜話』にこうあった。 翁曰遠を謀る者は富み、近きを謀る者は貧す、夫遠を謀る者は、百年の為に松杉の苗を植う、まして春植て、秋実…

同然落度に御座候

信用危機のなかで貸借は縮小し、なかには返済に困るところも出てくる。いつに変わらない。返済に行き詰まるケースでどう考えるべきか、借金で首がまわらない農民たちを数多く救済してきた尊徳の言は一顧に値するだろう。未定稿中の文章にこうある。 或人及大…

僻事(ひがごと)

僻事(ひがごと)といえば、事実や道理に反した間違ったことをいう場合もあるようだが、心得違いを意味している。なかなかじぶんの心得違いには気づきにくいもの。尊徳の天保五年五月十二日と日付の記載がある未定稿中の文章にこうある。 世人後世を願(フト…

大日本報徳社社長

大日本報徳社初代社長(1875〜1876) 岡田佐平治(1812〜1878)大日本報徳社第二代社長(1876〜1912) 岡田良一郎(1839〜1915)大日本報徳社第三代社長(1912〜1934) 岡田良平(1864〜1934)大日本報徳社…

大日本報徳社大講堂2

報徳分度袋

大日本報徳社の報徳分度袋

領知の富

君子者、以得金銀不為宝、以領知富為宝 小人者、以領-知富不為宝、以得金銀為宝 君子たる者は、金銀を得ることをもって宝となさず、領知の富をもって宝となす。 小人たる者は、領知の富をもって宝となさず、金銀を得ることをもって宝となす。 (二宮尊徳、『…

斎藤高行

斎藤高行(1819−1894)肖像(大日本報徳社にて写す)

福住正兄

福住正兄(1824−1892)肖像(大日本報徳社にて写す)

富田高慶

富田高慶(1814-1890)肖像(大日本報徳社にて写す)

報徳訓

大日本報徳社大講堂。

大日本報徳社大講堂1

大日本報徳社大講堂内の金次郎像

大日本報徳社大講堂二階にある尊徳像

二宮大先生御神

千両の資本で二千両の商売

カネを操ってカネを儲ける金融の世界ではレバレッジを効かせて多大の借り入れをして商売をするのが通例だった。それが金融危機でうまくいかなくなった。尊徳が商売の要領につき、こう語っていたという話が斎藤高行の『二宮先生語録』にあるが、それを思い出…

本末

昨今の金融・経済危機。欧米では金融業者の強欲が問題視される。日本のバブルのときもそうだった。しかし、斎藤高行の『二宮先生語録』、巻二、145にこうある。ごく当然のことではあるが、いつも噛みしめていたい。 世人尊金銭卑米粟。是不知本末也。米粟…

六ツより

尊徳『未定稿』にこうある。 仁を十ニ割(リ) 義ヲ十ニ割(リ) 礼ヲ十ニ割(リ) 智ヲ十ニ割(リ) 信ヲ十ニ割(リ) 右之内五ツを我ためにする、又五ツを人のためにする、常々の道なり、礼にあらす、六ツより礼のはしめ、七ツ八ツ九ツ十を経て、後に漸く…