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よろづ天道まかせで

遠を謀る者は

今般の金融危機をもたらした強欲も、近視眼的な利の追求。遠きを謀ることの大切さ、心しなければならないのだろう。尊徳、『夜話』にこうあった。

翁曰遠を謀る者は富み、近きを謀る者は貧す、夫遠を謀る者は、百年の為に松杉の苗を植う、まして春植て、秋実のる物に於てをや、故に富有なり、近を謀る者は、春植えて秋実法る物をも、猶遠しとして植ず、只眼前の利に迷ふて、蒔ずして取り、植ずして刈取る事のみに眼をつく、故に貧窮す、夫蒔ずして取り、植ずして刈る物は、眼前利あるが如しといへども、一度取る時は、二度刈る事を得ず、蒔て取り、植て刈る者は、歳々尽る事なし、故に無尽蔵と云なり、佛に福聚海と云ふも、又同じ