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よろづ天道まかせで

食を求め

尊徳、14で父を失い16で母を亡くす。それからを「勤方住居窺書」にこう記す。

「・・・初めは荒地を開き田畑を耕し夫食を求 口服を養はんと欲し 或は衣服を求 寒暑を凌かんと欲し 或は居住を求 風雨を凌かんと欲し 或は父母之丹精を尽せし大恩を報せんと欲し 或は兄弟を養育せんと欲し 或は親類縁者之助成に預り候恩義を報いんと欲し 或は妻子を養はんと欲し 或は朋友之貧苦を余荷はんと欲し 或は吾か如き極難困窮暮方便り鮮き者を恵まんと欲し 或は田畑山林家株増益して富貴を求 渡世安楽に至らん事を欲し 或は祖先之家名子孫永々相続致さん事を一途に存込罷在候処・・・

まことに人生の実相というべきか。