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よろづ天道まかせで

頼母しからぬ

「又爰に無禄之者あり 壱石を与ふれは十石を願ひ 十石を与ふれば百石を願ひ 百石を与ふれは千石を願ひ 終に驕奢に流れ借財生し 元の如く困窮難渋に陥り歎ケ敷事に候 元来我身を不労して財宝を受得る所行は惣して頼母しからぬ事に候
(「下新田村小八家政取直相続手段帳」)

世の中はバラマキと見せ物が政治家によって流行のようだ。しかし貰う方は貰い慣れ、次第にエスカレートするもの。労せずして手に入るものは、「頼母しからぬ」と承知しておきたい。