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よろづ天道まかせで

任せて安心

仕事に追い回され、政治のことに四六時中関心を示すことができるほど暇ではないのが実際。政治家がなにをしているかは、それがじぶんの生活に関係が深いことほど関心はあるが、詳しくその動きを追えるほどでもない。そこで、むしろ人によっては、政治家がどんな人間か、信頼に足り得る人かどうかをまず見たらどうかと考えることだろう。この人なら任せて安心かどうかである。そう考えると、安心しうるには程遠いのかなと思えてしまう。下記文言に遭遇して、いつの時代もそうなのかなと。なにかにつけ、世の中、安心安全と多くの人の口から出てくるが、安心できる日はなく、油断ならぬ時が続くのか。

「民は由らしむ可し知らしむ可からずと云ふことは、往々にして非難される如き専制主義の標語に非ず、実は政治に於ける人格主義の福音である。それは理窟詰めで政治を行はうとせずに、国民から充分なる信頼を受けるに足るだけの徳を養つて、此人が位に在るならばと云ふ安心を国民に与へることが政治の第一義であることを教へたものである。」(大川周明、『日本精神研究』)