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よろづ天道まかせで

弁(わきま)フレバ

『自然真営道』にこうあった。

「喜(き)・怒(ど)・哀(あい)・楽(らく)・愛(あい)・悪(お)・欲(よく)・恐(きょう)ノ八情モ、又只一連ニシテ、二情ニ非ズ。喜情先ダテバ、七情中チニ具ハリ、八情互(たがい)ニ然リ。故ニ喜ビモ妨(さまた)ゲ有レバ乃チ怒リ、怒リモ宥(なだ)ムレバ乃チ喜ビ、哀シミモ極アレバ楽シミ、楽シミモ極マレバ哀シミ、欲モ弁(わきま)フレバ清正ナリ。故ニ欲モ七情ヲ具セザレバ、則チ欲スルコト能ハズ。八情、又互ニ然リ。・・・
(『自然真営道』、巻一)

人間は感情の動物ともいわれるが、感情の種々、それらみな一連のものとはたしかにそうだな。

とりわけ、欲につき、弁えがあれば清く正しいという指摘が目に付く。然りというべきか。そうしてその他感情とつながっているから欲しがるということもあると。

なかなかこの、弁えというのが難しい。