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よろづ天道まかせで

2009-01-01から1年間の記事一覧

明暮(あけくれ)渡世を分別

なかなか商売や仕事をしていてもなかなか稼ぎにならぬ。うまくいかぬ人生にまずしさ、不自由をかこつて、日々の明け暮れに我が身の渡世の損得を考え、なんとかならぬものかと思う人もいるだろう。井原西鶴の『西鶴織留』第一巻には、そんな人間がふとした目…

心を用ひて労す

本日、久しぶりにPCを前に作業しない一日。上京し、茅場町まで出かけるが、陽気もよく、しばし心を休めたか。日本橋あたりを歩いていて、なんの気なしに、江戸、享保の頃の佚斎樗山(いっさいちょざん)の著作、『貧神夢会』の一文をアタマに浮かべていた。 …

今更いふまでも

本日休日。仕事をせず読書。井原西鶴の『西鶴織留』巻一にこうあった。 富貴(ふうき)は悪をかくし貧は恥をあらはすなり。身体(しんだい)時めく人のいへる事は、横に車も退(の)いて通し、世を暮しかぬるものゝいふ事は、人のためになりても是をよしとは…

順天道冥慮

二宮尊徳、『大円鏡』にこうあった。 貧人者、以今日勤功、補昨日衣食、逆天道冥慮、是故貧賤不離其身、 富人者、以今日勤功、補明日衣食、順天道冥慮、是故富貴不離其身、 今日カネを稼いでも、稼ぎ以上の生活をしていると足りなくなり、結局、今日の稼ぎで…

走止、往来

どうもカネも貯まらぬし、ソンばかりしている気がするときがある。おそらく、財は走って行ってしまい、じぶんに止まらず、宝は人との間で往来していつも向こうに往、こちらに来ない・・・のかな(;。;)尊徳さん『万物発言集』にいわく、 一財為走止、是名謂貧…

絶て貴重すべきの理なし

米国は経済危機への対応でじゃかすかドルを刷っている。いきおい、インフレやドル暴落を懸念する声がでる。経済危機に関して悲観論をブツ筋にはゴールドを扱う業者さんも目に付く。で、ゴールドの人気が高まり昨年は一時期、オンス当たり1000ドルを超え…

事アリ

ネットを始め、情報は爆発的に多い。しかし、 人アリテ後(のち)事アリ、事アリテノチ字アル(山片蟠桃) 人が事を起こす、事アリだ。事があって、これを伝える字(情報)がある。 この順番、肝要。膨大な情報のなか茫然自失する必要なしか。

行ひて

どうも今日はうまくないなあ。今日は、これかな。 行有不得。反求諸己。 行ひて得ざる有り。反(かえ)りみて諸(これ)を己れに求む。

世間かしこく

最近は正規の雇用を得ている人も雇用に不安を感じるほどに経済状況は悪化しているが、これが非正規の、不安定雇用にあるものは一層の厳しさ。賃金は安く、いくつもアルバイトをかけもちして寝る間を惜しんでも、なかなか暮らしていけない人もいるときく。そ…

かなしき物

一部にトンネルの先の明るさを感じさせてくれるデータもあるが、相変わらず経済は底の見えない現状。信用は収縮しているし、カネに四苦八苦の状況。そんななかでフト、井原西鶴、『萬の文反古(よろずのふみほうぐ)』第五巻中の一文を思い出す。 金なくて金…

もとを知らず

貧富という。しかし、その本を知ること、因って来たるところを知るべきなのだと思う。尊徳『夜話』中にこうある。分度とはなにかよく理解させてくれる。 翁曰、貧となり富となる、偶然にあらず、富も因て来る処あり、貧も因て来る処あり、人皆貨財は富者の処…

万物

万物生於土中 万物帰於土中(尊徳)

万物帰元土

「空外無音声 音声帰元空 土外無万物 万物帰元土」(尊徳)

小智猾才

金融危機は実体経済に影響し、世界経済は不振のきわみである。金融商品の商いに小智猾才を振って賭けをなし、危機を呼んだ。あらためて農工商を勤めるべきことの大切さを尊徳の言によって知るべきときと思う。『夜話』にかくある。 翁曰、財宝を産出して、利…

報徳二宮神社

遠を謀る者は

今般の金融危機をもたらした強欲も、近視眼的な利の追求。遠きを謀ることの大切さ、心しなければならないのだろう。尊徳、『夜話』にこうあった。 翁曰遠を謀る者は富み、近きを謀る者は貧す、夫遠を謀る者は、百年の為に松杉の苗を植う、まして春植て、秋実…

同然落度に御座候

信用危機のなかで貸借は縮小し、なかには返済に困るところも出てくる。いつに変わらない。返済に行き詰まるケースでどう考えるべきか、借金で首がまわらない農民たちを数多く救済してきた尊徳の言は一顧に値するだろう。未定稿中の文章にこうある。 或人及大…

僻事(ひがごと)

僻事(ひがごと)といえば、事実や道理に反した間違ったことをいう場合もあるようだが、心得違いを意味している。なかなかじぶんの心得違いには気づきにくいもの。尊徳の天保五年五月十二日と日付の記載がある未定稿中の文章にこうある。 世人後世を願(フト…

大日本報徳社社長

大日本報徳社初代社長(1875〜1876) 岡田佐平治(1812〜1878)大日本報徳社第二代社長(1876〜1912) 岡田良一郎(1839〜1915)大日本報徳社第三代社長(1912〜1934) 岡田良平(1864〜1934)大日本報徳社…

大日本報徳社大講堂2

報徳分度袋

大日本報徳社の報徳分度袋

領知の富

君子者、以得金銀不為宝、以領知富為宝 小人者、以領-知富不為宝、以得金銀為宝 君子たる者は、金銀を得ることをもって宝となさず、領知の富をもって宝となす。 小人たる者は、領知の富をもって宝となさず、金銀を得ることをもって宝となす。 (二宮尊徳、『…

斎藤高行

斎藤高行(1819−1894)肖像(大日本報徳社にて写す)

福住正兄

福住正兄(1824−1892)肖像(大日本報徳社にて写す)

富田高慶

富田高慶(1814-1890)肖像(大日本報徳社にて写す)

報徳訓

大日本報徳社大講堂。

大日本報徳社大講堂1

大日本報徳社大講堂内の金次郎像

大日本報徳社大講堂二階にある尊徳像

二宮大先生御神

千両の資本で二千両の商売

カネを操ってカネを儲ける金融の世界ではレバレッジを効かせて多大の借り入れをして商売をするのが通例だった。それが金融危機でうまくいかなくなった。尊徳が商売の要領につき、こう語っていたという話が斎藤高行の『二宮先生語録』にあるが、それを思い出…