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よろづ天道まかせで

人ヨリ発シ、人ニ帰ス

どうやら、停止中の原発、大飯にとどまらず次々、再稼働していくらしい。私欲に溺れた妄行というべきか。安藤昌益の『自然真営道(稿本)』、巻四の言葉を思う。

「・・・天災ト云フハ、天、私ニ之ヲ為ス者ニ非ズ。人、私欲ニ溺レテ天道ヲ盗ミテ妄行ヲ為シ、衆人ノ悲情積(つも)ル則(とき)ハ、其ノ気、天道ヲ汚ス則(と)[キ]、水気、茢(てつ)シテ大雨・洪水ヲ為ス。是レ、此ヲ天災ト為レドモ、本[ト]、人ヨリ発シ、人ニ帰ス。大風災・大火災・大燥災、相同(あいおな)ジ。」

原発が一度事故となれば経済の計算など立たぬほど危険なものであることは身にしみたはず。
しかし、欲得を超えた次元で考えねばならぬものであるにもかかわらず、またやるらしい。まさに天道を汚す行為、衆人の悲情積もるときだ。
まことにあらゆる災厄、「人ヨリ発シ、人ニ帰ス」ことを思わざるえない。