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よろづ天道まかせで

模欧倣米

渡邊瑳美による、自治学会編、『権藤学説、批判への批判』の跋文の冒頭に下記の文言を見る。

「我国目下ノ窮状ハ、模欧倣米是レ事トシ、固有ノ典制ヲ顧ミサリシ結果ニ外ナラス。官僚ノ権勢、資本ノ重視、商工ノ保護、議会ノ混濁、以テ民生ノ均齊ヲ紊リ終ニ農村ノ困弊ヲ馴致シ、尚且ツ之レカ牽曳ニ耽リ、其根本ニ反省スル事ナク、徒ラニ著書ニ論議ニ是レカ匪教ヲ説ク。時効ノ挙ラサルハ当然ト謂フヘシ。」

模欧倣米はいつの時代も変わらんと思う。

時効があがらないのも当然か。

模欧倣米でなければいかなる論も相手にされぬ世の中。根本に反省することなく、と思う。

さすれば相手にされずとも、民生の均齊を願うのであるから、この国の思惟を振り返りたいと。