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よろづ天道まかせで

人の口に甘き

「・・・李(すもゝ)はたゞに人の口に甘(あま)きのみにて、終(つひ)に人を養ふべきものにあらず。麦ありて食し、麻ありて衣にし、其間の菓子には李あるもよし。朝には君子賢者有りて政教行はれ、其下に使ふには小人も苦しからじ。小人ばかりより合ひては、一旦李の口に甘き様にても、衣食なくて人生とぐべからざるが如し。・・・
(『集義和書』)

どうも、人の口に甘いものばかり好まれ、世に賢者多いはずなのに、政治には小人ばかり寄り合っているようにみえる。まあ、「人生とぐべからざるが如し」か。