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よろづ天道まかせで

桜町陣屋を訪ねる

先々週の末、念願の二宮町に行った。尊徳の桜町仕法の地である。その金融スキームについては以前、韓国実学学会主催の国際シンポで報告した(「二宮尊徳における内発的発展の論理」、韓国実学学会編、「韓国実学研究」、第5号、民晶社、2003、所収 ISSN 1598-0928)こともあり、現地を訪ねるのが念願だった。

ちょうど正月以来、あまり体を動かしていなかったので、ネットで簡単に地図を調べて、真岡の駅から歩こうと決める。そもそも自動車のようなモノはもっていないし、桜町陣屋までは、4キロほど。1里。1時間ちょぃ歩けばつくだろうと思った。

湘南新宿ラインに乗り、小山へ。乗り換えて下館へ。下館は以前、町づくりの関係で講演に行ったことがある。駅前は綺麗で、衰退をなんとか跳ね返そうとしている印象。そこで真岡鉄道に乗り換え、真岡駅まで行く。

おおよその見当をつけて、歩き始める。県道45号線に出れば、そのまま歩けば目的地に着くと思ったが、なかなかわからない。日曜だったせいか真岡の町は閑散として人通りもない。道を尋ねようとしても人がいない、お店もみな閉まっている(泣)。街中を迷いながら、それでも道路標識を頼りに、おそらくこの道に違いないと、歩いている道を県道45号と決めこむが、心中、頼りなく心配。歩き行くほどに家も少なくなる。地方の郊外は道を間違えるとエライことになるので心細さはひとしお。

ほんとにこの道でよいのか心配が極点に達したときに、あった!この案内標識が。

二宮尊徳資料館とある。この道でよかったのだ。心細さは一気に解消。

少し行くと、観音堂があった。

隣に公民館のようなものがあり人が集まっていたので、

「なにかで読んだんですが、この観音堂は尊徳さんが桜町に入るとき、土地の悪党を観音経を唱えて退散させたという話の、その観音堂ですか」

と聞いたら・・・

「土地の人間じゃあないのでわからない」

とのこと。よくよくみたら、

二宮先生遺跡と書いてある。やはりそうかと思う。これだこれだ。

それからは一気呵成に歩く。

桜町陣屋だ。

二宮町はとてもよく陣屋を管理・保存されている。陣屋の横は、報徳田が発掘され再現されている。桜の木々が並ぶ。さぞ桜咲く季節はよろしかろうと感じる。

隣にある桜町二宮神社に参詣。

その後、資料館へ。館の方々は尊徳さんに詳しいので、話し込んでしまう。

結局この日は、それで時間切れ、真岡の町まで歩いて戻る。

次回は別コースで、尊徳さんゆかりの諸所を訪ねたいと。