a1ma1mブログ

よろづ天道まかせで

本居宣長

みやび

ふつう「みやび」といえば上品で優雅なさまが思い浮かぶ。 しかし、神楽譜にあるという歌 「若きあれはみやびも知らず父がかた母がかたとも神ぞ知るらむ」 を見ると、ここで「みやび」は神に奉仕する意味で使われているというから、もっとわたしたちにキホン…

おのれかしこからむとのみする

宣長が、かの国について言及していることはいまもそのまま妥当するのかもしれない。 「かの国は・・・いと上代よりしてよからぬ人のみ多くて、あぢきなきふるまひたへず、ともすればば民をそこなひ、国をみだりて、・・・それをしづめ治めむとては、よろづに…

うごく

「感ずるとは、俗にはよき事にのみいへども、さにあらず。感字は字書にも動也と註し、感傷感慨などヽもいひて、すべて何事にても、事にふれて心のうごく事也。」 (本居宣長、『石上私淑言』) 世の中が動いているようで感ずることが多い。そう感ずるのもま…

つぶつぶと

ネットでブログが流行るようになり、それで遊び始めたのはいつの頃か。そのうちマイクロブログが出てきたので、ツイッターなどを利用し始める。最初はつぶやきと言われて、なんだか奇異な感じがした。しかしそれにも慣れて、つぶやくようになった。しかしど…

仮の物

「何事も詞の意をよくよく考ふべし。文字は全く仮の物にて、其義をふかくいふにもおよぶまじき事也。然るに、人みな此ことわりをわきまへず。文字を主として、古言をば仮の物のやうに心えて、よろづをいふ故に、ひがこと多し。」 (本居宣長、『石上私淑言』…

よその事

一年前の震災の日が近づいてきた。この一年、なによりも問われたのはモノを感ずる力であったのだろうと思う。 「又人をあはれとおもはする功徳をいはゞ、まづ民(タミ)をおさめ、国をまつりごつ人は、なべての世の人の情(コヽロ)のやうをくはしくあきらめ…

変なる事

世界も我が国も激変の予感のなかにあるようだ。 本居宣長の下記の言葉(『秘本玉くしげ』にあり)を思い浮かべる。 然れ共ものはかきり有て、のほりきはまる時は又おのつから降ることなれは、いつそは又、本へかへる時節も有へきに、されと、此世上の奢りな…