a1ma1mブログ

よろづ天道まかせで

持ち余つて

景気のいい話でも読むかと、西鶴、『好色五人女』、「金銀も持ち余つて迷惑」の部分を読む。

世に有る程の万宝、無い物は無し。源五兵衛嬉し悲しく、是れを思ふに江戸、京、大坂の太夫残らず請けても、芝居銀本(かねもと)して捨てても、我が一代に皆に成し難し。何とぞ費ひ減らす分別出でず、是れは何んとした物だろう。

カネがありすぎるのも困ったものらしい。