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よろづ天道まかせで

2011-01-01から1年間の記事一覧

なれたる人

「万事なれたる人のする事は、人すくなにても功あり。人多(た)なればよくまはるものなり、・・・」 (『集義和書』) 今回の大地震、大津波、核危機、十分に対処できない政治という四重の危機を処理するのに慣れた人はまれだろうが、少ない人数でも功績を…

まことのくらき

円高に対処するため各国の協調介入が行われた。為替市場で思惑をする投機筋はハゲタカだなあ。抑制する行動が必要だ。 「凡夫は才知かしこけれども欲深く、実(まこと)のくらき所あり。其上(そのうえ)物(もの)の筋目(すぢめ)を知らざる故に、財用のわ…

盛衰

「日本の武道にも盛衰あり。今はいにしへに及びがたし。」 (『集義和書』) なんについても、盛衰はある。こと武道に限らないなあ。とりわけ政治はかつてに及びがたしの印象あり。劣化、著しいか。

思い

「それ道は聲(こゑ)もなく臭(か)も無くして存せり。思(おもひ)に及びがたし。思は言(ことば)に述べがたし。言(ことば)は書(しよ)に尽しがたし。漢字の文章にふくめる深理(しんり)は、和字(わじ)の仮名書にうつしがたし。・・・ (『集義和書…

空談

「・・・知(ち)は理(り)なり。今の理を窮(きは)むと云ふは、書の上にて文に即(つい)て講明(かうめい)し、或は空談に議論す。これ物に即(つい)て理を窮むるにあらず、文を以て友を会すると云ふものにて、友を以て仁(じん)を輔(たす)くるには…

人の知

世の中の人、賢く知にあふれている。人の知を知り、学び、用いることは大事なことだなあ。まことに「己が知を先立る者は人の下」と思う。じぶんの知などたかがしれている。

行通(いきか)ふべきもの

「・・・しバし、かハらぬさまと見るも、世に頼みなき色香ならずや、故に天下の大道ハ上一人より下億兆の人、非人乞丐(きっかいorこつがい:こじきのこと)にいたるまで、行通(いきか)ふべきものにして・・・ (三浦梅園、『愉婉録(ゆえんろく)』) ま…

後に期(ま)つ

「・・・又木を栽ゆる者は用を十年の後に期(ま)つとて、・・・ (宮崎安貞、『農業全書』) いま十年先を考える者がいるのだろうか。企業は200兆円を超える現・預金の上に座り、人材にも設備にも投資をしない。後に期すことをしなくなった社会は衰退す…

鬱したる気を解(げ)し

宮崎安貞の『農業全書』、「糞(こゑ)第六」で泥糞を扱った条りに、この肥料の利点につきこうあった。 「・・・物の鬱したる気を解(げ)し、物をさはやかにし、萬に用ひて難なきこゑなり。」 世の中、鬱屈しているようにみえる。それを解いて、さわやかにし…

他人の非

「同志の友も、世間の人の非をば見がちにて、同志の非は見ゆるし候、他人の非を見るは、何の用にも不立して、却てさはりとなる事なり。同志の非をよく見て、互に相助けたき事に候。・・・ (『集義和書』) 確かに、他人の非を鳴らすのはよく目にするし、そ…