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よろづ天道まかせで

思い

「それ道は聲(こゑ)もなく臭(か)も無くして存せり。思(おもひ)に及びがたし。思は言(ことば)に述べがたし。言(ことば)は書(しよ)に尽しがたし。漢字の文章にふくめる深理(しんり)は、和字(わじ)の仮名書にうつしがたし。・・・
(『集義和書』)

たしかに、書<言葉<思い、だと思う。人の道を説く議論やさまざま。しかし、それは声もなく臭いもないものだ。書に書かれたり、言葉で語られる。しかし、それは人の思いに届くものではない。

少し前、「思い」という言い回しを頻用する政治家がいた(いまも議員を止めずにいるようだ(^_^))が、饒舌に「思い」が語られた。だから「思い」という言葉をいまでも使いたくはないが、道にかかわることに言及するときも、なるたけ、まずは、「思い」に近い和語で語りたい。