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よろづ天道まかせで

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

直なる人は

「・・・今は世間無事なる故に、理屈(りくつ)専(もつぱら)にして人を愛せず、罪過(つみとが)を求め出し、理屈を以て穿鑿(せんさく)せば、直(すぐ)なる人は多くは侍らじ。世間さわがしく国家あやふき時は、用にも立つべき者をば、何事も見ゆるし、…

天の一人を生むは

暑い一日だった。こう暑いとぶらぶら好きな散歩もできぬ。休日まで経済のことを考えたくはないので、クーラーを効かせて、趣味の読書。中国、人民大学の葛栄晋先生の議論にはいつも教えられるので、数年前のシンポジウムでの先生の議論、「明末清初の”実心実…

回旋して移る

佐藤一斎の『言志晩録』に、人生を海潮に譬えて、 「・・・退潮は直退せず。必ず一前し一却して漸退す。すなはち回旋して移るなり。進潮もまた然り。・・・」 とあるという。これ、必ずしも人生についてばかりでないと思う。世の中のこと、すべからく「回旋…

災ひを遁るヽ

「・・・是等の志にて、何ぞ災ひを遁るヽ事を得んや。是等の人は、立(たて)から見ても横から見ても、どふしても吉事の続くべきいわれ曾て無し 『微味幽玄考』 政治家や政治好きの方々のお話をうけたまわっていて、わがジャパン、来るべき災いに対処できる…

老学

『言志耋録』に、 「老学尤も宜しく老力を励ますべし」 (老学尤宜窅老力) とあるようだから、老いても学び、そのためには老いた力にいっそう力を加えねばならないとはいえ、やはり以前より疲れはたまりやすい。本日は週末。老力を抜くとするか。

人の続きがたき

「己(おのれ)ひとり高く行ひ去りて、人の続きがたき事はすべからず、くゝりつきて衆と共に行ふべし、・・・ (『集義和書』) なるほど、そうだな。特段高みにいるとは思っていなくても、人が続いてこないようなものは、たいがいたいした考えではないと考…