a1ma1mブログ

よろづ天道まかせで

2010-07-04から1日間の記事一覧

一の不足を以て

「・・・一の不足を以て三の徳を廃すべきことは、上世といふともあるべからず。況や末代においてをや。 (『集義和書』) いつの時代であれ、ひとつの欠陥を正さんとして三つのよいものを台無しにすることなぞあってはならない。しかし、一つの不足をあげつ…

直なる人は

「・・・今は世間無事なる故に、理屈(りくつ)専(もつぱら)にして人を愛せず、罪過(つみとが)を求め出し、理屈を以て穿鑿(せんさく)せば、直(すぐ)なる人は多くは侍らじ。世間さわがしく国家あやふき時は、用にも立つべき者をば、何事も見ゆるし、…

天の一人を生むは

暑い一日だった。こう暑いとぶらぶら好きな散歩もできぬ。休日まで経済のことを考えたくはないので、クーラーを効かせて、趣味の読書。中国、人民大学の葛栄晋先生の議論にはいつも教えられるので、数年前のシンポジウムでの先生の議論、「明末清初の”実心実…

回旋して移る

佐藤一斎の『言志晩録』に、人生を海潮に譬えて、 「・・・退潮は直退せず。必ず一前し一却して漸退す。すなはち回旋して移るなり。進潮もまた然り。・・・」 とあるという。これ、必ずしも人生についてばかりでないと思う。世の中のこと、すべからく「回旋…

災ひを遁るヽ

「・・・是等の志にて、何ぞ災ひを遁るヽ事を得んや。是等の人は、立(たて)から見ても横から見ても、どふしても吉事の続くべきいわれ曾て無し 『微味幽玄考』 政治家や政治好きの方々のお話をうけたまわっていて、わがジャパン、来るべき災いに対処できる…