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よろづ天道まかせで

米国の不平等

BBCが「バーニー・サンダース2020:米国の不平等は最高か」という題で、BBCのファクト・チェックとしてジャック・グッドマンによる記事をサイトに掲載している。
Bernie Sanders 2020: Is US inequality the highest? - BBC News https://www.bbc.com/news/world-us-canada-47456308

「我々はもはや企業国家アメリカと億万長者階級の貪欲を容認しはしないであろう。この国の貪欲が他の地球上のどの主要国よりも所得と富の格差を大きくしている。」

というサンダースの主張がどうなのかについてである。「左翼の上院議員は不平等について正しいのか?」と。

評決は、「それは高いが最高ではない」というものだ。

グラフが五枚掲載されている。
一枚めは、「億万長者はどこにいるか」ということで、その数だ。米国がダントツに多く、それにチャイナが続き、その後に日本だ。
二枚めは、ジニ係数を使って主要国の不平等を比較している。
ジニ係数はゼロから100のあいだで所得不平等をみるものだ。ゼロならだれもが同額の所得であり、スコアが高くなるほど不平等ということだが、トップはチャイナ、その後に米国、次いでロシア、そしてイタリア、カナダ、英国、フランスと続く。
三枚めはトップ1%が最大の資産シェアをもつ国はどこかだ。一位はロシア、6割弱を独占している。次いで、インド、ブラジル、ときて、米国、その後にチャイナ、ドイツ、英国、カナダ、フランスと続く。
四枚めは、米国でより多くの所得が人口の1%のものになるのはあきらかかを示すぐらふ。
五枚めは、トップ1%の所得シェア。
いずれも米国の不平等は大きいが最高というわけではないことを示していると。

事実をよく見ておきたい。