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よろづ天道まかせで

低くきに付く

ふと、野城久吉の下記文言を思い出す。

「水の低くきに付くと云ふは、千古不磨の原理でありながら、潮流は水の流れに遡つて押し寄せて来る。然し潮がさして来る事実があつたからとて、水の低きに就くと云ふ原理のやぶれる訳はない。水は何処までも、ひくきに就くものである。相場の方で云へば、潮は人気だ。財界の状況が、隅々悲境に向ひつゝあると云ふ場合にも、株式は棒に下げるかと云ふに、決してソウではなく、河川に潮のさすが如く引返しては引落しつゝ、下落するものである。」
(野城久吉(やしろきゅうきち)、『商機』)