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よろづ天道まかせで

富国の法

「・・・世上の経済家富国の法を論ずるに、大抵皆蓄積を以て主とするは、此れ大なる誤なるべし・・・」
佐藤信淵、『経済要録』)

ここで蓄積とは民間経済における資本の蓄積を指すわけではない。税を引き上げ、国庫の歳入を増やすことを指す。信淵の基本はあくまで経済発展をはかり蒼生を救わんとする視点だ。そうしてそのために経済があるのであり、経済のために蒼生があるわけではない。きわめてまっとうな考えというべきだな。