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よろづ天道まかせで

畏心

政府紙幣についての議論が出てきているようだ。

しかしもともと政治(家)には期待していないところがあるので、このひどい経済状況に有効な対策の出てくるを期待してもいない。

宋代の儒者、呂東萊は「東萊博議」で、こう言っていた。

共患易。共利難。患者人之所同畏也。利者人之所同欲也。同有畏心其勢必合。同有欲心。其勢必争。自古及今。変親為疎。変恩為怨。鮮不以共利者。呼亦難矣。

[患(うれへ)を共にするは易(やす)く、利(り)を共にするは難(かた)し。患(うれへ)は人の同じく畏(おそ)るゝ所なり、利は人の同じく欲する所なり。同じく畏心有れば、其(その)勢(せい)必ず合ひ、同じく欲心有れば、其勢必ず争ふ、古(いにしへ)より今に及ぶまで、親(しん)を変じて疎(そ)と為し、恩を変じて怨(えん)と為せるは、利と共にするを以てせざる者は鮮(すくな)し。呼(あゝ)亦(また)難(かた)いかな。]

我らが政治(家)は困難な状況に際しても、同じく畏心を持たず「勢必ず争ふ」のてい。欲心だけの政治(家)ばかりだからだろう。