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よろづ天道まかせで

貝原益軒

昼強盗

「爰米などの借(し)かたする者有(り)て、其利息を取るを見るに、壱割二割と名付(け)て借す。其壱割といふは、米壱斗に付一ヶ月に米壱升、三割といへるは、米壱斗に弐升の利なり。是を金銀に直してつもり見れば、彼車銭の利息に、まさりはすれども、お…

無法無理の利

「・・・就中朝にかりて夕になし、或は五日切・十日切・三十日切の定(め)をして、車銭(くるまぜに)など、名付(け)て高大の利を取る。されば此車銭といふことは、百文に日に壱文、壱貫文に日に拾文の利息なり。然れば、壱ヶ月には三百拾壱文、十ヶ月に…

急難の時節

江戸時代は貸借の利息が高かったと知られている。信用創造する近代的銀行システムが入る前であったということもあろうが、利息の上限が年利一割五分(天保以降は一割二分)と決められ、これを超える高利貸借に係る訴訟を取り上げないこととされていたが、現…