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よろづ天道まかせで

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

律儀

「舊友問、士之義(しのぎ)何をか先立べきや。云。律儀(りつぎ)を立つべし。一言(ごん)の約(やく)誓紙(せいし)誓言(せいごん)なくとも人の見ざる所に於て人の言ひしに違(たが)ふべからず。」 (『集義和書』) 律儀(りつぎ)を立つべしか。し…

人倫日用

「・・・心を用ひ給ふ所は人倫日用の中にあり、・・・ (『集義和書』) よい言葉だな。人々の、日々のことから気持ちを遊離させたくはないものだ。

高明の理

「・・・高明の理にしたがふ者は、虚見(きよけん)にはせて実学をなさず、是をこゆると云ふなり。実なきの高明は真の高明にあらず。終(つひ)に物をなすべからず。 (『集義和書』) 高明とは簡単にいえば優れていること、優秀性を指そう。みなお利口で、…

眼前の利

「・・・眼前の利にはあらざれど、天道の冥加に叶ひ、末のさかえ久しきは、義を和するの利なり、・・・ (『集義和書』) まあ世の中、目先の利益のみで動いているな。道理にかなった利のみが後々の繁栄につながるのだが・・・

仁と義

「・・・心身家国天下(しんしんかこくてんか)、共に幸福は仁義にしくはなし。とりわき人に君たる人義理の実(じつ)なければ、衆(しう)の心そむき離れ、利を好むの小人のみ近付(ちかづき)て、国家のほろぶる事日をかぞへて待(まつ)べし。 (『集義和…

たかぶる

「・・・其職(そのしよく)よりも身をたかぶるものは、心いやしければなり。・・・」 (『集義和書』) きっと賤しいにちがいないと思えるお方、いらっしやいますな

費え

費用といい、費えともいうは経済において要の観念の一つであろう。この費えにつき、熊沢蕃山は『集義和書』でこう問答している。問いはこうである。 「費(ひ)の字を解して、たからとせざるなりと宣(のたま)ふは何ぞや」 と。 費の字を分解すれば、弗の字…

「三度の損より二度の利」

「・・・幾度(いくたび)も如此(かくのごとく)して百目つゝ三度に三百 五十目つゝにて三度に百五十目也 其余思入違はさる時は利分也 此利分に就(つき)て掛引の事は奧(おく)にしるす勘弁あるへし 右の如く斗りて商をなす時ハ損ハ度重(たびかさな)り…