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よろづ天道まかせで

衆星共之

いうまでもなく北辰とは北極星のことだが、政治に従事する人たちの集まりにもこの言葉を使うところがあるようだ。
森鷗外が書く渋江抽齋の伝記のなかにも、渋江の人に諭すところとして下記のようにあるそうだ。

衆星之に共(むか)うのが北極星。「人は皆奈何(いかに)したら衆星が己に共(むか)ふだろうか工夫しなくてはならない」と。そのためには「人と交るには、其長を取つて、其短を咎めぬが好い」と。なるほど、さほどエラクもないふつうの人間なのに、ついその逆をやって生きてきたようにも思う。まあ、人間ができていないから、己のことは棚に上げて人様の短につい文句を言ってきたのか、我が身狭量な故に人様の長をやっかみ、評価し来たらなかったのか、我が身少し反省しなければならないなと思う。なによりもじぶんのためだから。