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よろづ天道まかせで

説明

宗教がお好きな方が周囲にいるので、ふと昭和11年に権藤成卿が宗教につき語ったなかの一言が思い出される。

「吾々の立場から云えば単に不可思議観だけでは宗教と呼ぶことは出来ない。何故なら説明の出来ないところに不可思議が存するからである。これに反して宗教は総てを説明する。説明の出来ぬことを説明出来ぬというところに学問があり、説明の出来ぬことを説明するところに宗教がある。勿論これは吾々の立場から云えることであって宗教家の立場から云えば、本来説明出来ないものは一つとして存せぬであろう。」
(「制度の研究」、第二巻第二号、昭和11年2月号)

なんでも説明しようとしたり、してくれたり、また、できると考えていたり、そしてそうしたことを望む方々がいたら、ああ、みなさん、宗教なのだなと簡単に考えることにしている。なんでも説明できたら世話はないからと個人的には考えることにしているわけ。