偃然(えんぜん)として
テレビニュースで我が国の指導者になる人物を見る。その偃然(えんぜん)とした、つまり驕傲さをたたえた得意の表情に、呂東萊、『東萊博議』の「宋公楚人泓(おう)に戦ふ」中の一文を思い浮かべる。
「宋襄は宋に君(きみ)として、豈(あに)楚(そ)の強を知らざらんや。今は乃ち宋の力を量(はか)らずして、偃然(えんぜん)として自ら盟主と為り、強楚(きやうそ)の君を会に屈せんと欲す。其(その)愚(ぐ)にして事を料(はか)る能はざる、一なり。」
まあ、宋襄のようにこの人物、そのうち失墜するであろう。では楚に当たるのは誰かって?
ご想像にお任せ。