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よろづ天道まかせで

生死に心を用いる

18世紀朝鮮の実学者、洪大容の「毉(い)山問答」にあるという下記文言はエネルギー論的にも環境の面から見ても、おもしろい。

「太陽の花火が輝きを増せば衆生が多いに増え、形体が交接し孕むことにより人間と万物が増殖する。優れた知恵は日々に衰え、小賢しい知恵ばかりが増し、利欲に満ちて生死に心を用いることがなくなる。これが地球の実情である。」

まことに今の人、化石燃料という蓄積された太陽エネルギーを使い、増殖の一途。しかるに利欲のみに駆られ人の生死を決めている事情を忘れている。農は軽んぜられる。