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よろづ天道まかせで

尾上八郎

意義を全うする

「仮名は、一字一音を表してゐる。・・・二字、三字、或はその以上を連結せねば意義を全うし得られない。・・・従つて、孤立的であつたものが、こゝに於いて連続的とならざるを得ないこととなつた。・・・自づから各處に集団が出来るのである。即ち接続しな…

距離

努力を重ねて学び、評価し来ったものとの距離を感じ始めるときがある。それを人生においていちはやく感ずる者もあれば、遅れに遅れ、人生の黄昏においてそうなる人もいよう。距離とは努力して近づこうとしたものからの逸脱であり、歪み、曲がりに由来するの…

青空

今日は休日、しかも好天、青空である。ふと、尾上八郎の『日本書道と日本精神』(昭和15年)にある一文を思い出す。 「我が国では、革命などといふ不祥事はない。戦乱はあるが、甚しく長い事はない。大空に雲のかゝる如き時勢の変態はあるが、天風一過すれ…