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よろづ天道まかせで

道具

道具がないとなにかにつけて不便で能率がわるいものだ。

あらためて道具の意味を調べてみると、コロナ禍のなか生活しなくちゃならんし、地震もきたし、そんななか勉強になる。

道具の「道」とはなにかといえば、人生を送るこの我が身を全うすることだそうだ。そうして「道具とは道そなはると書なり」(上原無休、「五穀無尽蔵」巻下、天保四年)と。これが備わっていないと人生が全うできない、つまり食い物がそれで、「人に備りたる第一の物は米なり。然ば人の道具の第一番は米なりと知べし」と。食料がなくては生きていけないから当然。「身を全うするに食物なくば、何を以て其身を保んや」である。人が生きゆくにつき必要不可欠な物は人によりあれこれあるにしても、共通に、いちばんに必要な道具は米であると。これをなによりもまず備えておかなくてはならない。

カネが大事と思いがちだが、上原無休はこう言っていた。

「金銀を貯る心あらば、先食物を用意して、其上金銀を貯べきことなり。外の品は金銀を以て求ることあたわず共、一命にかゝる程のこと有まじ、食物は金銀を以て求得がたき時は、一命にかゝるなれば、此時に至ては金銀有てもいかんともしがたし。然ば先金銀を貯置家には、少々の食物用意すべきことなり、・・・」

なるほど。カネは溜まってないけれど、まずは少々の食い物だな、日々消費しても貯えの残りが有るようにして、補充しておくのも忘れぬよう、狭い家ではあるが、心がけていよう。

究極の革命

チャイナウィルスのもたらした今日の状況下で、想起したほうがよい言葉に、オルダス・ハクスリーが1962年3月20日に行ったスピーチ、「究極の革命」からのものがあるよ。

「次の世代かそのへんで、人々に隷属を愛させ、涙のない独裁を生み出す、いわば、社会全体のための痛みのない強制収容所のようなものを作り出す、薬理学的方法があるだろう。人々は実際には彼らから自由を奪われたが、宣伝や洗脳、あるいは薬理学的方法によって強化された洗脳によって反逆したいという欲求から気をそらされるので、むしろそれを楽しむだろう。そしてこれが究極の革命のように思える。」

Aldous Huxley: "Die endgültige Revolution" - uncut-news.ch https://uncut-news.ch/aldous-huxley-die-endgueltige-revolution/

Aldous Huxley: The Ultimate Revolution http://www.informationclearinghouse.info/article24712.htm

予言的だね。最後は極左の勝利なのさ。宣伝、洗脳、それを強化する薬理学的方法、まるでコロナ散布とワクチン接種による独裁主義に隷属しながら、それを楽しむ人々。欧州ではコロナ独裁に反対する人々の激しいデモが繰り広げられているが、ニッポンは違うね。反逆を欲する欲求なんてはるか昔、敗戦後の洗脳のなかで消え去ってしまっているしね。

当たらぬ事

なんであれ外国の事、教えを尊重し自らはダメとする心性は、昔なら儒学者がチャイナを尊重し、拝跪した風情であり、近代以降は欧米だ。
しかし、我が国のアイデンティティを強く自覚する考えもあった。

日本も昨今のていたらく、ほんとうにこの暴虐な世界情勢のなか生き延びたいのであれば、よほどの覚悟で自らの意識に目覚めなきゃならないよね。

「異国の事は異国にしては理ありといへども、悉(ことゞ)く我朝(わがてう)に庸(もちひ)んとしては多く其理(そのり)に当らず、武門の義は農人に通ぜず、出家の理は町人と同じからず、是を知らずして動(やゝ)もすれば天竺(てんぢく)の理屈を日本に引出(ひきいだ)し、唐人の法式(はふしき)を本朝(ほんてう)の格式となさんとするものあり、是等(これら)は彼株(かのくひぜ)[引用者注記:引用元の「通俗経済文庫巻9では彼杭とし読みも「かのくひ」としているが、株の「くひぜ」が正しいと思われる]を守るといふ愚人(ぐじん)の譬(たとへ)なり、万物其象(そのかたち)異なれば其理(そのり)異なり、諸国風俗異なればその掟(おきて)亦(また)異なり、・・・」
(河田正矩、『家業道徳論上』、元文五年)

「・・・しかる時は腐儒売学の徒の青表紙[引用者注記:儒学経書(けいしょ)を指す]の中より、偶(たまたま)求得(もとめえ)たる道理は日本我朝(わがてう)の掟とせんには、闇の夜の礫(つぶて)にて当らぬ事のみと心得べし。」
(河田正矩、『家業道徳論中』、元文五年)

石瓦同然

カネは、あるところにはうなっているらしいから、今年はおおいに天下を回ってほしいもの。


不安感は不安を生むだけ、なにごともポジティブにだわね。

 

古人もかく語っているし・・・

「いまだ金銀(きんぎん)の禍(わざはひ)を為(な)すことわりを、治定御勘弁不被成候(しかとごかんべんなされずさふらふ)ゆゑ、かやうの御思案(ごしあん)も出申(いでまをす)かと存候(ぞんじさふらふ)、金銀(きんぎん)と申(まをす)ものは、日々(ひび)交易(かうえき)致(いた)し候(さふらふ)故(ゆゑ)にこそ、万民(ばんみん)宝(たから)として貴寵(きちよう)致(いた)し候(さふら)へ、交易(かうえき)せずして、働(はたらか)ざる時(とき)は、石瓦(いしかはら)同然(どうぜん)にて、何(なに)の益(えき)もなきものにて御座候(ござさふらふ)、しかるに町家(ちやうか)過分(くわぶん)の金銀(きんぎん)を貯(たくはへ)置(おき)、諸人(しよにん)の手(て)に入(い)れ申(まを)さず候(さふら)はゞ、必(かならず)禍(わざはひ)を得(え)ん、・・・」

(松柏軒、『貴賎心躰直し』巻下、刊行年不詳)

光明を丸つぶすな

今年はどのような年になるのか、昨年に引き続き、大きな変化と困難、苦難を経験していくのか、そんななかでも、資産の逃げ場、置き場にアタマ悩まし、株ぐらい手がけておくかという方はますます資産を増やしただろうし、反対に、コロナの直撃で廃業、失業、なかには自殺まで思いつめるにいたったケースも増えたと聞く。

年のはじめに、人を助け役立つ、なにはなくても、まずはカネという道具が、あれれ、そのカネがカタキの、「うらはら」、人を苦しめ難儀さす、カネの実際を心に留めておきたい。

古人、こう教えてくれていたな。今年、世間の闇路、暗からぬほどを願い、要路にある方々の経済、金融の政策のよろしきを期待して、読んでおきたい。

和田耕齋、『闇路の指南車上巻』、弘化三年、1846年からである。

「・・・、此(この)欲(よく)のやみが一ばんくらい所(ところ)じや、第(だい)一金銀(きんぎん)の功能(こうのう)が、うらはらになつたゆゑの事(こと)じや、爰(こゝ)をよくよく合点(がつてん)して貰(もら)はぬと、灯火(ともしび)がくさつて仕(し)まふ、金銀(きんぎん)の御名(おな)をたからとばかり唱(となへ)てみると、はやそろそろ分(わか)りかける、人(ひと)の難儀(なんぎ)を救(すく)ふ宝(たから)、世界(せかい)万事(ばんじ)通用(つうよう)の宝(たから)、日日(にちにち)世渡(よわたり)の目当(めあて)にする宝(たから)、米麦(こめむぎ)金銀銭(きんぎんぜに)の宝(たから)は、みな人(ひと)を助(たすけ)る為(ため)の宝(たから)なるに、相互(あひたがひ)に我内(わがうち)へ引(ひつ)ぱり込(こん)でなければ、間(ま)に合(あは)ぬといふ気(き)が離(はな)れぬゆゑ、めつたやたらに欲(ほ)しがり、人(ひと)の難儀(なんぎ)はそつちでせい、かつえ死(し)なふがまゝのかは、何(なん)でも角(か)でも引込(ひきこん)だらはなさぬ、まだ其上(そのうへ)に五穀(こく)諸色(しよしき)が高値(こうぢき)に成(なり)かけると、金銀(きんぎん)に任(まか)していよいよ買(かひ)しめ、世界(せかい)の困窮(こんきう)人(ひと)をほし殺(ころ)す所為(しわざ)すりや、金銀(きんぎん)以(もつ)多(おほく)の人(ひと)をくるしめるのじや、金銀(きんぎん)の光明(くわうみやう)を丸(まる)つぶすのじや、・・・」

 

消えてしまった幻影だったか

quote of today 2020/12/31

インターネットというのはホント、変質してしまいましたね。1990年代のネットが使えるようになった頃の自由はどこに消えてしまったのでしょうか。

「インターネットのフォーラム(TwitterFacebookInstagramYouTubeなど)は、米国では世界を席巻するという驚くべき特権が与えられています。彼らは(郵便局のような)情報伝達者と、彼らが伝える情報の規制者の両方とみなされています。これらのフォーラムは中立的なキャリアであることを保証することで、顧客の匿名性を保護しています。それが彼らのあらゆるメッセージの中で、犯罪や虐待や卑劣な犯罪の実行を奨励する特定のメッセージを運び、その加害者を保護しているのです。クライアントの名前を明かすのを拒否した印刷業者が、自分の印刷した言葉に責任を負う一方で、これらの「伝言キャリア」は「規制者」にまで昇格してしまったのです。彼らはまだ有罪者の名前を明らかにすることを拒否していますが、彼らが自分たちの考えの反対者として分類しているアカウントは主権的に破壊しています。そうすることで、彼らは法律もなく、討論も控訴もないのに自分たちを裁判官に仕立て上げています。

2020年5月28日、ドナルド・トランプ大統領はこの特権を彼らから剥奪し、司法による規制への道を開きましたが、米議会がこの執行決定を法律に変える可能性は低いでしょう。これらのフォーラムの所有者は、すでに(NewsGuardを含む)彼らのコントロールを超えた格付け機関を設定しているので、なおさらです。彼らにとっては、悪しき思想家がいなくなるまで検索エンジンの深みに沈めていくだけのことです。恣意性と検閲が戻ってきました。」

(ティエリー・メイサン「西欧に恣意性と検閲が戻ってきた」
Willkür und Zensur sind zurück im Westen - uncut-news.ch https://uncut-news.ch/willkuer-und-zensur-sind-zurueck-im-westen/
 )

Willkür und Zensur sind zurück im Westen, von Thierry Meyssan https://www.voltairenet.org/article211884.html

負担は公平にかかってくるわけではないんだ


「日本からの憂慮すべきニュース:コビド19人の死亡者数より自殺者数の方が多い」

https://reitschuster.de/post/viel-mehr-selbstmorde-als-covid-19-tote/

負担は、より脆弱な負担がかかっているところほど、いっそう重くのしかかってくるということなんだよね。

「そのため、海外に目を向けることに意味があります。日本とかです。ドイツ連邦共和国とは異なり、タイムリーに自殺者数を公表している数少ない先進国の一つです。CNNが報じたように、10月にそこで自殺した人の数は、コビド19で11月までで、通年よりも多い。10月に自殺した人の数は2153人以上だといいます。2015年5月以降では一番多いです。すでに数週間前のニュースですが、その爆発力は何一つ失われていません。特にドイツのメディアでは黙認されているからです。・・・

そうすると、日本に目を向けるということは責任感の問題でしょう。・・・「日本からの数字は、パンデミック対策が人々の精神衛生にどのような影響を与えているのか、どのグループが最も脆弱なのかについて、他の国にも洞察を与える可能性がある」とCNNは指摘しています。それは完璧に筋が通っています。そのため、日本での展開の隠蔽が蔓延していることが、より犯罪的なものになっています・・・。

東京の早稲田大学助教授で自殺の専門家である上田道子氏は"私たちの国では封鎖もしていないし、コビドの影響は他の国に比べて非常に小さいのですが・・・それでも自殺率の増加が見られます"と述べ、CNNによると、"これは他の国でも同じような、あるいはそれ以上の自殺率の増加に直面していることを示唆している "と。

WHOのデータによると、日本は一般的に世界でも有数の自殺率を誇る国です。2016年の自殺率は10万人あたり18.5人で、世界平均(10万人あたり10.6人)の約2倍。しかし、2019年までの過去10年間で日本の自殺者数は減少していて、直近では年間約2万人となり、1978年に調査を開始して以来、最低の数字となったとCNNは報じています。コロナは今、その傾向を逆転させたようだ、とCNNは書いています。一般的には女性は男性よりも自殺率は低いですが、特に女性の自殺率が高まっています。10月の女性の自殺者数は前年同月比83%増。男性の場合、同期間に自殺率は「わずか」22%の上昇です。

CNNによると、その理由の一つは、特に打撃を受けているホテル、レストラン、小売業で女性がパートタイムの仕事をすることが多くなっていることかもしれません。非営利団体CAREによる1万人以上を対象とした世界規模の調査では、女性の27%がパンデミックによる精神的な課題に直面しているのに対し、男性の10%に比べて、女性の27%がより大きな課題に直面していると結論付けました。その理由としては、特に学校や幼稚園の閉鎖が挙げられ、女性にさらなる負担を強いることになっている。

ドイツではこれらの話題がすべてタブー視されているという事実は、メディアや議論の文化に良い光を当てているとは言えません。先進国のロックダウンの結果としての低開発国への深刻な経済的影響も、ほとんど強調されていません。ここでは、貧困と飢餓の大幅な増加が予想されます。批判者は、命を救う必要性によってここで正当化された対策が、第三世界ではここで救うよりも多くの命を犠牲にしてしまうのではないかと危惧しているのです。有名なロシアの政治家が最近電話で言っていました。"第一世界は高齢者を救い、そのために貧しい国では何倍もの若者が死ななければならない "と。彼が間違っていることを願うしかありません。・・・」