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よろづ天道まかせで

贔屓

企業年金基金がAIJに騙された一件を見るにつき、少しでもよい運用利回りを期待する気持ちが詐欺に遭う一因でもあったかと思う。誰でも自分よかれで、己を贔屓したいのは当然だが、これが付け入られる原因にもなるのだな。
宮本武蔵は『五輪書』、水の巻でこういっていたなあ。

「・・・心を直ぐにして、我身の贔屓をせざるやうに心を持つこと肝要なり。心の内濁らず、広くして広き所へ智慧を置くべきなり。智慧も心もひたと磨くこと専らなり。智慧を磨き天下の理非を弁へ、物ごとの善悪を知り、萬づの芸能、其道々々をわたり、世間の人に少しも瞞(だま)されざるやうにして、・・・」

日々、修養だなあ、智慧ばかりか心を磨いておかないとならない。