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よろづ天道まかせで

一年二年(ひととせふたとせ)に在らず

今年、いろいろあったけれど、放射能汚染とともに生きることになった年だったなあ。自然や農業は大きな打撃を受けた。その恵みによって生きる人間も同様。
龍田風神祭(たつたのかぜのかみのまつり)の祝詞の言葉が重い。

「・・・五穀物(いつくさのたなつもの)を始めて、天下(あめのした)の公民(おほみたから)の作れる物を、草の片葉(かきは)に至るまで成したまはぬこと、一年二年(ひととせふたとせ)に在らず、歳眞尼久(としまねく;年あまねく、多くの年の意味)傷(そこな)へる・・・」
(『古事記祝詞宣命』、朝日新聞社、昭和20年1月刊、p.350.)

まことに、これから一年二年どころの話ではない。農業者に止まらず私たち皆、長い年月を放射能と闘っていかねばならない。