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よろづ天道まかせで

釣餌を為して

「・・・釣餌(てうじ)を為して以て魚を誘ふ者は釣(てう)なり。陥阱(かんせい)を為して以て獣(じう)を誘(みちび)く者は猟(れふ)なり。釣者(てうしや)を責めずして魚の餌を貪るを責め、猟者(れふしや)を責めずして、獣の阱(せい)に投ずるを責む。天下寧(なん)ぞ是れ有らんや。・・・」
(呂東萊、『東萊博議』)

この国の執行権力の頂点に立っている者は、「内閣支持率が1%になっても辞めない」と述べたそうだ。民意を掲げ、バラマキを約束し、権力の座についたが、一度権力を握ってしまえば、餌に釣られた民意などどうでもよいということなのかな。釣られた魚を責めるか、ワナに嵌められた獣を責めるか、そういう道理はないだろうと。